第95話「人生行路」
文字数 1,521文字
《町外れの家》
この時期の夜はまだ冷え込むため、ホシ猫は囲炉裏に火を焚べながら夜叉丸に話しかけた
その時だった···
ガラ――――ッ
ジジイは楽しそうに笑いながら外へ出ていった
ホシ猫と夜叉丸は囲炉裏の前にムシロを敷き、掻巻を掛けて就寝することにした。
チュンチュン―― チュンチュン···ッ
ー次の日の朝ー
《町外れの家》
カーン――ッ カーン――ッ
爽やかな早朝の山に響き渡る薪割りの音で目を覚ました夜叉丸は外に出てみた
夜叉丸はホシ猫たちに背を向け、歩きながら上げた左手をヒラヒラと振りながら去って行く。
そして、ホシ猫はその後姿をいつまでも見つめていたのだった···