第75話「所詮はホシ猫」
文字数 1,336文字
ーPM12時05分ー
《古民家cafe-ゑ來屡(エクリュ)》
カランカランッ
《ゑ來屡(エクリュ)ー玄関》
突然やって来た珍客に驚いている私を余所目に、ホシ猫さんはさっさと中に入って行ってしまった···
もう〜っ、ホシ猫さんも夜叉丸と同じであまり空気を読んでくれないからこっちがドギマギするのよ〜!
さすがのルカさんも、ホシ猫さんが妖怪だなんて思いもよらないだろうけど··
お、お、恐ろしい以外の何ものでもないわっ!!!
ホシ猫さんオトナシクしていてくれれば良いんだけど〜っっ
何だかルカさん··、いつもと雰囲気が違うような気がするのは気のせいかしら···
この男が200年前に、「御食事処ー水芭蕉」で出会った男と同一人物ならば、もしかして二人目の不老不死人間を発見したのではないかと若干トンチンカンな思考を巡らすホシ猫であった。