第3話「選定」
文字数 1,218文字
-PM7時40分-
それから、暫く豪華なお料理が出続けて最後にデザートで締め括られた
ガラ―――ッ
花梨が急に苦しみだしたその時、他の女性達も同じように苦しみ出していた
その時、背中を擦っていた花梨の体に何だか違和感を感じ····
恐る恐る花梨の方を見た····
そこに居たのは、さっきまで花梨が着ていた服を羽織った、気味の悪い化け物···だった
そう、それはまさに半魚人とも言えるような··
顔はまるで魚の様な顔立ちで体には鱗のようなものがありヌルヌルとしている
その時私は周りを見渡した···
そこにはやはり、この半魚人と同じモノばかりが倒れていたが
中には人の姿のまま血を吐いて倒れている者もいた···
って言うか····何が何なの?!
永遠の食糧って何?!
何で私だけ普通なの?!
花梨はどうなるの?!
もう····、考えても考えてもどうすれば良いのかまるで分からない
今はとにかく·····
花梨····
必ず助けに戻るから!!
だから、だから···っ!!!
生きていて!!!!
私はとにかくこの屋敷を抜け出すべく、走っては襖を開け、走っては窓を開け、走っては扉をあけ···を繰り返していた
もはやまるで理解不能だ···
でも、確かに逃げられる気が全くしない··
一体どうすればいいの····