第134話『鬼狩りの鬼』人物紹介

文字数 4,185文字

皆さん初めまして、伊吹逢馬(いぶきおうま)と言います
今回、本編はお休みになりますが、『鬼狩りの鬼』も終盤に差し掛かり、登場人物も増えて来たと言う事で改めて人物紹介をしたいと思います
人物紹介については、本来目次の下の方に専用欄を設けて下さっているのですが、ネタバレが含まれていると言う事で此方へ書くことになりました
メインキャスト達の紹介と、最近やたらと出てくる「櫻井家」の家系図をご紹介します
それではどうぞ








      ―《メインキャスト》―

◉比企 夜叉丸(ひがやしゃまる)

推定年齢 748歳(見た目年齢:20歳)

身長 176㌢

趣味 人間観察(性分)、ジビエ料理(基本的に丸焼き)、無限の○人(漫画)とゴールデン○ムイ(漫画)にハマり中


※約700年前、人斬り一家の一員として活躍していた夜叉丸。数多くの人間を殺めすぎた結果、理性を消失し業を背負うことになる。しかし、業を背負い鬼化した後に何故か理性を取り戻した夜叉丸は解脱(業からの開放)を目指し、人として死ぬために途方もない運命を背負うことを決意する。

その後ホシ猫と出会い、今に至るまで行動を共にしている。

現代では不老不死のいろはと出会い、夜叉丸の壮絶な運命は少しづつ変化を遂げ始めていた。

◉姫城 いろは(ひめぎいろは)

年齢 20歳

身長 155㌢

趣味 料理、スイーツ作り、スキューバダイビング(地元の海岸)、ホシ猫さんモフモフ、黒鉄さんモフモフ


※ごくごく一般的で普通の人生を歩んできた姫城いろは。ある日を境に人生は一変する。地元の祭り、人魚祭で出された懐石料理に混入していた人魚の肉を食べ不老不死となってしまう。その後、夜叉丸とホシ猫に出会い、行動を共にする事でこれまでの不安な気持ちは少しづつ和らいで行った。

しかしそんなさ中、不老不死になった原因が幼い頃に出逢っていた鬼族の長であるカルラの仕組んだ事だったと知らされる。カルラはいろはをナズナと呼び、強制的に鬼の世へ連れ去った。鬼の世へ連れて行かれた、いろはの運命は――――?

◉ホシ猫(猫バージョン)

種族 仙狸(センリ)

推定年齢 800歳

サイズ メスなので小さめ

体重 4.5㌔

趣味 魚を塩釜焼きにする、塩おにぎりを握る、サーモンの刺し身をぬか漬けにして塩鮭にする、それらを夜叉丸に食わせて高血圧にでもなれと思っている。


※生命体の精気を吸収しながら生きる種族「仙狸」。その生き残りであるホシ猫は己が何者かも分からずに生きて来た。約700年前、ずっとヒトリボッチだったホシ猫に初めて出来た大切な家族もその所為で失う事となる。

失望の中、死を望むホシ猫を救うべく無理やり立ち直らせに来たのは夜叉丸だった。結果的にホシ猫は夜叉丸に命を救われ、現代に至るまで行動を共にしている。別にスキなわけでも家族と認識している訳でもないが、命を救われた事はずっと感謝している。

◉伊吹 逢馬(いぶきおうま)

年齢 24歳

身長 180㌢

職業 祓い屋&心理学者(臨床心理士)

趣味 心理学の研究(事件が多い為、とある研究機関で犯罪心理学の研究もしている)


※祓い屋で心理学者(臨床心理士)をなりわいとしている伊吹逢馬。逢馬が高校生の頃に母親がネット上で立ち上げた『お祓い掲示板』が凄い勢いで流行っしまい、手が回らなくなった事で逢馬と真那にバイトをさせていた。現在では『十全浄霊』と名を変え、大学卒業後に取った臨床心理士の資格を有しながら陰陽師としてそのまま祓い屋を続けている。

夜叉丸には命を救われた事があり、それ以来何かと連絡を取り合うようになる。

バディの十朱真那とは伊吹家で同居しており、実は高校生の時にとある事情から婚約を果たしている。

◉十朱 真那(とあけまな)

年齢 24歳

身長 160㌢

職業 管理栄養士(病院勤務)&イタコ

趣味 ㌍計算のされた美味しい創作料理を考える、自分でブレンドした珈琲を作る


※現在では貴重とされているイタコの一族である真那。東北にある十朱家の長女として家を継ぐ必要があったが、敷かれたレールの上を歩むのが嫌だった真那は、高校生のとき自分を都合よく使う逢馬に交換条件を持ちかけ、イタコの跡継ぎを阻止してもらう。

交換条件は、結婚を前提とした交際(嫁に行くから跡継げない)をする「フリ」だったが、その後の複雑な事情から実際に婚約せざるを得なくなった。現在では伊吹家で逢馬と同居生活をしている。

夜叉丸達と知り合ってからはイタコをさせられる事が多くなってしまった。

◉櫻井 鴒(さくらいれい)

年齢 29歳

身長 183㌢

趣味 百鬼と人の歴史を研究する、新しい真言を考える、式神を増やす、米や野菜を作る


※陰陽師の家柄で、桜井家の長男である櫻井鴒。普段から非現実的な仕事をしている割にはかなりの現実主義者。

逢馬の従兄弟で6歳年上であるため逢馬は兄のように慕っている。

櫻井家の中で最も霊力の強い逢馬の叔父、櫻井梗(さくらいきょう)の息子である事から鴒もまた父と同様に強い霊力を持っている。実力もさる事ながら見た目も良すぎる為、櫻井家への嫁候補が後を絶たない。29歳にして大のサイバーパンク好きで若干痛い部分あり。

現在では急に鬼の世へ連れて行かれるはめになったが、いろはに会えるのを楽しみにしている。

◉釈 玄宥(しゃくげんゆう(戒名))

本名 櫻井 和遥(さくらいわよう)

年齢 当時25歳

身長 172㌢

趣味 酒、笛、詩、弟子を育てる


※現代から200年程前、若干25歳で櫻井家の頭首にして陰陽頭(おんようのかみ)に任命された、身分の高い優秀な陰陽師。若く容姿も淡麗なため、他の陰陽頭から嫉妬による嫌がらせを受けることも多い。

当時、目一鬼が人の世で暴れた際に討伐要請を請け、上京した玄宥と弟子の夜兎の前に現れた夜叉丸とホシ猫。意外にも意気投合し、協力し合って目一鬼を討伐する。(廃炉には逃げられた)

現在は仏となって櫻井家の子孫を見守り続けているが、今回は強制的に真那の身体を借りさせられて現代に降臨している。

◉黒鉄(くろがね/人バージョン)

種族 猫又

推定年齢 656歳

身長 210㌢ 

体重 85㌔

趣味 飼い主の佐助と散歩、ホシ猫とぬか漬け、独りで読書


※約600年前、普通の野良猫だった黒鉄は現在の飼い主、黒崎陵(当時の名前は佐助)に拾われ家族となる。戦が延々と続いていた当時、佐助は仕事帰りの道中で辻斬りに合い命を落とす。佐助の帰りをひたすら待っていた黒鉄は、嫌な予感に駆られ佐助の匂いを頼りに探し歩く。そうしてようやく見付けたのは亡骸となった佐助だった。

黒鉄にとって大切な存在が奪われてしまった事実は己の無力さを実感するモノとなり、それは直ぐに絶望へと変化する。その後、黒鉄は生きる糧を失い佐助の跡を追う様に息絶えた。佐助の墓に一緒に埋められた黒鉄。丁度その時、二人の墓の前に現れたのがホシ猫である。

ホシ猫と黒鉄の出会いは黒鉄の運命を大きく動かすものとなった。

◉黒崎 陵(くろさきりょう)

昔の名前 佐助(さすけ)

年齢 60歳

身長 175㌢

趣味 迷い猫の保護、創作料理、黒鉄と散歩


※約600年前、蕎麦職人として独身貴族を貫いていた佐助。道中の大木に括り付けられていた黒鉄(子猫)を発見し、あまりにも酷い事をする奴がいるもんだと黒鉄を助ける。人間に酷い事をされても尚、黒鉄は助けてくれた佐助にくっついて離れなかった。それが可愛くて仕方がない佐助は黒鉄を飼う事を決意。

一緒に過ごす日々、二人の家族愛が日に日に大きくなって行く事は言うまでもなかった。しかしその後、佐助は辻斬りに合い無惨な死に方をする。

輪廻転生を繰り返す佐助の命が二度と奪われない様、猫又となった黒鉄は佐助を守り続けて現在に至っている。

◉迦楼羅(カルラ)

種族 鬼族(族長)

年齢 不明

身長 220㌢


※鬼族の長として鬼の世に生まれたカルラ。だが、何事にも一切興味が無いため一族が鬼狩りに狩られても全く何とも思わない。人を好物とし、人を喰らう鬼族の中でもカルラは偏食のため人を喰らう事はない。が、愚かで浅はかな人間など喰らう価値もないと思っている。

何事にも興味の無いカルラだったが、とある女料理人「ナズナ」に興味を抱き、次第に慕うようになる。ナズナもまたカルラを慕っていた。しかし、人と鬼の寿命の違いからナズナは自分だけ老いて行く事実を受け入れられなくなり自害。死の間際、ナズナがカルラに言い遺した言葉が未だにカルラを縛り付けている。

◉廃炉(はいろ/人バージョン)

あだ名 タマネギ

種族 鬼族(黒鬼)

年齢 不明

身長 180㌢(鬼族の中では小柄)

趣味 賭博、和酒、人の姿になる


※鬼族の長であるカルラの側近で幹部の廃炉。普段から飄々としており掴み所の無い性格。争い事があまり好きではない為、戦闘はいつもカルラに丸投げしたくて仕方がない。戦えばかなりの凄腕で厄介な能力の持ち主のため、敵に回すと相当面倒である。

玄宥とは以前から対峙しており、敵対する間柄だが何だかんだで仲が良い。

賭博が大好きで、カルラが古民家CAFEで稼いだ金を競馬でスッてくる事もザラにある。

実は最近、密かに想い人(?)がいるとかいないとか。現代のガード下にあるイカ焼き屋台の店主(女性)ではないかと言う噂が上がっている。








陰陽師「櫻井家」の家系図のご紹介⇓
陰陽師の家柄、櫻井家は千年以上も前から存在していると言われています。初代陰陽師は「慶長」様で、九尾の妖狐でもある「ヨーコ」さんの想い人です
玄宥様は今から200年くらい前に存在していたご先祖様なので、割と近しい方なのかもしれません
ま、今でも引っ張り出されるくらいだからな、かなり近しいぞ?
有難う御座います
そんでもって

俺と逢馬はイトコ同士だ

俺の親父は逢馬の母親の兄に当る。櫻井本家の長男として生まれた親父は現在、頭首として家を守っている
その跡を継ぐのが鴒さんという訳です
櫻井の血筋ではあるけど、伊吹家の俺が陰陽師として稼業出来ているのは鴒さんのお陰でもあります
因みに、俺の父と母の馴れ初め話は「百鬼夜行」に綴ってありますが特に見なくて大丈夫です
···身内の馴れ初め話なんて知りたくねぇよな〜
全くです···
それでは以上をもちまして、メインキャストと櫻井家家系図の紹介を終了とさせて頂きます
お付き合い頂き有難う御座いました。次回は本編に戻ります
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登場人物紹介

名前 姫城 いろは(ひめぎいろは)

年齢 20歳

職業 大学生


都内ではあるが、県境で沿岸にある集落出身。その集落には毎年行われる豊年祭があるが今年は何故かその豊年祭にいろはが招待を受ける····

名前 姫城 花梨(ひめぎかりん)

年齢 20歳

職業 大学生


いろはの従姉妹

いろはのご近所に住んでいて、小さい頃から姉妹のように育ってきた。いろはにとって大切な存在。

名前 夜叉丸(やしゃまる)

年齢 不明

職業 不明


謎だらけの青年

名前 ホシ猫

年齢 不明

種類 妖怪


妖猫『仙狸(センリ)』人型バージョン

化け猫の類い。人の精気を喰らう必要があるため、死にたくても死ねない夜叉丸の側で精気を拝借している。

名前 黒鉄(くろがね) 

年齢 656歳

種類 妖怪


妖怪『猫又』の人型バージョン

巷では有名な超級百鬼。飼い主の「黒崎陵」とは600年前の記憶を共有しており、唯一無二の存在。当時の二人の事情は『百鬼夜行』に記されている。

名前 黒崎 陵(くろさきりょう)

年齢 60歳

職業 「黒猫マート」の店長


黒鉄の飼い主

24Hコンビニ「黒猫マート」の店長で、黒鉄の飼い主。迷い猫を保護し育てている。黒鉄とは600年前の記憶を共有しているため、黒鉄からは昔の名前「佐助」で呼ばれている。

名前 如月 歩夢(きさらぎあゆむ)

年齢 20歳

職業 大学生


いろはの元彼

いろはと同じ大学に通う元恋人。色々あったが結局は今でもいろはの事を引きずっている。

名前 佐伯 怜奈(さえきれな)

年齢 21歳

職業 大学生


いろはの元親友

昔はいろはと仲が良かったらしいが、いろはへの嫉妬心が強いため何かと嫌がらせをしてくる性悪女。

名前 新羅 咲哉(しんらさくや)

年齢 20歳

職業 大学生


如月 歩夢の友人

掴み所のない性格だが、何故か女の子からはモテる。たまに闇が垣間見える事があるため歩夢は少し警戒している。

名前 宮琵 曄子(きゅうびようこ)

年齢 ???

種類 妖怪


妖怪『九尾の狐』の人型バージョン

狐の姿になる事は殆んど無い。

大昔に人から命を救われている為、人を襲わず同族を食糧としている。大食間であり、その力は脅威と言われている。

名前 北条 莉桜(ほうじょうりお)

年齢 25歳

職業 図書館勤務(公務員)


温厚で優しい口調が相手に好印象を与えているが、実際は周りの事や人に興味がなく、相手がどう感じようと全く構わないタイプ。だがやっぱり優しいのでモテている。

名前 伊吹 逢馬(いぶきおうま)

年齢 24歳

職業 祓い屋&心理学者


両親が極度な霊感体質であり、自らも見事に受け継いだ為、祓い屋家業を営んでいる。大学では心理学を専攻していたのでたまに心理学者としての仕事もしつつ生計を立てている。未だに独身。

名前 十朱 真那(とあけまな)

年齢 24歳

職業 管理栄養士&イタコ


本業は管理栄養士だが、今では貴重な存在である「イタコ」の後継者。本人はイタコであることが嫌な為、実家を継ぐのを放棄して伊吹家に居候している。その代わりに逢馬の仕事を手伝わされて結局イタコをやる羽目になっている。

名前 比企 夜叉丸(ひがやしゃまる)

年齢 10歳

職業 人斬り一家


約700年前、まだ人だった頃の夜叉丸。

親に捨てられ死ぬ間際に比企家の頭首である藤治(とうじ)に拾われ、人斬りとして育て上げられる。

名前 比企 藤治(ひがとうじ)

年齢 32歳

職業 人斬り一家


約700年前、死にかけていた夜叉丸を拾って人斬りとして育て上げるオッサン。

比企家の頭首にして凄腕の剣客。

名前 比企 氷月(ひがひづき)

年齢 10歳

職業 比企家の家事全般


比企家頭首である藤治の娘。

母親は既に他界しており、比企家に住む男共の面倒や家事など全てを担っている。

名前 比企 白夜(ひがびゃくや)

年齢 25歳

職業 人斬り一家


人斬り一家のリーダー的存在。比企家に住んでおり、戦では100人斬りを達成している剣客。左目は損傷し隻眼となっている。

名前 坂本 瑠迦(さかもとるか)

年齢 24歳

職業 調理師


いろはのバイト先である、古民家カフェのマスター。最初はせっかちで強引なイメージだったが、実は優しくて空気の読める爽やかなイケメン。野菜作りが趣味で自家製野菜を店で提供している。

名前 廃炉(はいろ)

あだ名 タマネギ

年齢 不詳

職業 カルラ様の側近


鬼族の頂点であるカルラの側近。真面目で忠実な性格だが、人をおちょくった様な一面があり、いつもカルラに消されそうになっている。あだ名の由来はその性格がタマネギ部隊に似ているためだと言われている。

名前 廃炉(はいろ)

あだ名 タマネギ

etc


廃炉の人型バージョン。趣味が中々良いためイケメンになるが、その性格は変わらない。

名前 迦楼羅(かるら)

年齢 不詳

職業 鬼族の長


全ての鬼をまとめる鬼族と言う貴族の頂点。しかし自分の一族である鬼族にも殆んど興味がないため、鬼狩りに仲間を狩られても面倒くさい程度にしか思っていない。取り巻きにどやされて仕方なく鬼狩りを追い払っている。

名前 姫城 奈瑞菜(ひめぎなずな)

年齢 23歳

職業 料理人


200年程前の時代の中、カルラと出会う女料理人。見た目はとても可憐たが過去の経緯から極度の男性不信。しかし惚れっぽいため、いつも簡単に騙されてしまうようなちょと残念な女性。

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