第2話「前夜祭」
文字数 1,133文字
-PM6時15分-
《鬼束屋敷》
そう言いながら、私達がお屋敷の前で立ち止まっていた時···
ガラ――ッッ
突然、玄関の扉が開いて中から女中さんの様な人が出てきた
中々、現代っぽくない雰囲気だ
《鬼束家-客間》
この客間には私達二人を含めて8人のお客さんが座っている
空いている席に座ると目の前のお膳には、前菜と一人分の小鍋が乗っていた
隣に座っている花梨はとても楽しそうに話している
確かにパッと見は旅館っぽい感じのお膳だけど···
と、その時···
ガラッ
女中がそう伝えると、それまで静かに座っていた女性達が料理を目の前に楽しげに話し始めた···
て、言うか···
ここの主のご挨拶とかは無いのかな?
皆普通に美味しそうに食べているしきっと大丈夫だろう···
ようやく食べ始め、花梨と楽しく料理についてあれやこれやと話している間にもお料理はどんどん出てくる