予告編
文字数 1,390文字
エリーナブルーがすっきりとした尻を向けて去っていく。俺とシルクイエローだけが、深夜二時をまわり、さらにゴーストストリートと化した大阪府西成区のモール街に残される。
今日もスパローピンクは現れない。すこしでも注目を受けていると転生されることはない……。
……雑魚どものはずが、現実な俺が見るとコスチュームが筋肉で破れそうな体。その手にピストルが現れるし。
これはさすがに無理。
『追って追われて、モスガールジャー』
相生智太は大学生。正義の味方に選ばれたまま、愛と戦いに明け暮れる夏休みが始まった。
「愛し愛され、モスガールジャー」の続編も始まる。
かわいこ戦隊モスガールジャーのエースであるスカシバレッド。彼女に転生するのは相生智太。彼はチームの元メンバーであるモネログリーンの追跡を命じられる。パートナーは、魔法少女雪月花の陸奥柚香。
彼の前に立ちはだかるのは布理冥尊五人衆。追跡のハウンドピンク。擬態のマンティスグリーン。そしてモスガールジャーのエースであったレイヴンレッド……。魔法少女にさえ危険な敵たち。攻守が激しく入れ替わる。追った敵に追われ、追われた敵を追いつめる。
相生智太の勝利の報酬は、女にもてまくること。でも、ソルジャーには邪魔なだけ。敵を倒すことしか考えない。女の子のことは多少考える。
美少女戦士に転生して報酬が性フェロモン。そんなシチュエーションであろうがシリアスに戦いつづける。そして彼はこう叫ぶ。
「仲間を愛し、妹や女の子たちも愛し、スカシバレッドこそを愛し、愛されながら日本の平和を守り抜いてやる!」
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称・地名等は架空であり、実在のものとは関係ありません。