予告編
文字数 1,271文字
テントの中に白い渦が現れた。
まだモスガールジャーとして召集されるのか。時空を越える力に耐えながら、LEDランプを消す。
夕飯の残りを急いで頬張る。
召集を拒絶できるほどに力がついてきた。もちろん従うけど……。
太股をさすられて、また声を漏らしそうになる。指が上にずれてくるし……。スカシバレッドのアンダースコートに手を入れやがった!
『許し許され、モスガールジャー』
相生智太は思いを寄せる陸奥柚香と同様に、レベル180を超えるモンスターとなった。折り返しである第三部となれば極めてシリアスな、「かわいこ戦隊モスガールジャー」の続編が始まる。
深川蘭の前線からの離脱は、関東管轄を揺るがした。相生智太と陸奥柚香は本部の人間も交えた会議に参加することになる。そこで決定した新たなチーム編成は……。
かたや布理冥尊は、追跡のハウンドピンク、言霊のウィローブルー、レッドタイガーソードの持ち手レイヴンレッド。五人衆残存に加え、本宮奥深くにいた門番たちがついにレジスタンスの前に姿を現す。混沌と激しさを増す戦いの日々。敵と味方の区別も曖昧になっていく。彼らが互いを許すことは――、許されることはあるのだろうか? さらにはその体をも……。
相生智太の勝利の報酬は、女にもてまくること。そんな日々が懐かしく感じる今日この頃。だとしても美少女戦士に転生して美女たちと戦いつづける。愚直なまでにおのれの正義を貫く。
そして彼はこう叫ぶ。
「仲間を愛し、妹や女の子たちも愛し、スカシバレッドこそを愛し、愛されながら日本の平和を守り抜いてやる!」
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称・地名等は架空であり、実在のものとは関係ありません。