chapitre154. 前兆

文字数 6,208文字

 ――創都345年1月28日 午前9時3分
 ――新都ラピス ハイバネイト・シティ最下層
 
 気絶していたMDP(メトル・デ・ポルティ)構成員たちは、肩を揺すられて起きるやいなや、幻覚のなかで見たものについて興奮した口調で語った。細かい差異はあったものの、大まかな流れはどれも同じだった。白い靄のような空間に連れて行かれ、会いたい人や大切な友達の姿を借りて、人を食ったような態度で話す何者かが語りかけてきたのだと言う。

 全員が目を覚まし、ひとまず落ち着いてから、何が起きたのかについて、エリザが改めて説明をしてくれた。腕を組んで話を聞きながら、アルシュは誰かに見られないように溜息を吐く。

 人目がなければ舌打ちのひとつでもしたいほど、ひどく腹がむかついていた。

 その原因は明らかで、D・フライヤがメル・ラ・ロシェル――ティアの襲撃事件に巻き込まれて亡くなった相方(パサジェ)の姿を取って現れたためだ。人間の深い感情を餌にしているD・フライヤが、アルシュのなかに見出した最大の感情は、どうやら、二年前に死別した友人への郷愁だったらしい。

 とうの昔に――とは言わずとも、ティアがMDPに協力を求めてきた、去年の秋の時点で、自分の中では折り合いを付けたつもりでいた。彼の心臓は止まってしまって二度と動かない。その身体は海の底に沈み、骨になるのを待っている。かつての親友とはいえ、もう、どうしようもなく死んでいる相手だ。そんな人に、今さら心を引きずられるなんて無意味だと思ったし、過去の出来事として、現在とは切り離して考えることができている。

 そのつもりだったのだ。

 だけど心の奥底では、どうも自分はまだ、二年前の葬送の日から抜け出せずにいるらしい。図らずも、D・フライヤの干渉によって、自分のなかに残っていた未練のようなものを見せつけられた。結局のところ、彼の死を受け入れたというよりは、蓋をして封じ込めただけだったのだろう。

 もっと強くなりたい。

 悲しみを、あるがまま受け止めて、なお冷静な自己を保てるだけの強さが欲しい。

 アルシュは目を閉じて、あまり思い出さないように努めていた友人の姿を、記憶が許す限りの鮮明な像で、脳裏に描いてみた。柔らかい髪の艶、少し上から見下ろす微笑みのかたち、深い青の瞳、背後には統一機関の中庭、こちらに伸ばされる手――

 彼はそこにいた。
 唇が動く。

『アルシュ』

 聞こえるはずのない声が名前を呼ぶ。

「止めてっ……!」

 吐き気が胸元を突き上げて、気がつけば悲鳴を上げていた。

 はっと目を見開くと、息を切らして上半身を折ったアルシュに、構成員たちの視線が集中していた。彼らに説明をしていたエリザが、話を中断して振り返り、怪訝そうに顔を傾ける。

「ええと……何か、問題があったかしら」
「――いえ」

 身体中の熱がさっと引いていく。アルシュは両方の手のひらを広げて、小さく首を振ってみせた。

「何でも、ないです。邪魔してすみません」

 胸元を抑えて座り込むアルシュを、何人かの仲間が心配そうに見つめていた。

 *

 時計の針はあっという間に周り、時刻は午前11時になろうとしていた。

「では、失礼します」

 安堵のにじんだ笑顔を隠すように軽く腰を折って、三人の構成員たちがコアルームを出て行く。アルシュは頷いて、昇降装置の方に駆けていく仲間たちを見送った。彼らは、元“春を待つ者(ハイバネイターズ)”を中心として構成された、小型航空機(メテオール)による輸送部隊の指揮を執っていた人々だ。最低限の人員配置と、機体を回収する段取りだけを決めて、あとは地上に出て、前線に加わってから臨機応変に対応する。

 コアルームに残っている構成員は、エリザやカノンを含めて残り九人。他に、各所のブレインルームに散って作業をしているのが、合計三十名ほど。いずれの作業スペースも、破裂した予備貯水槽よりも下に位置している。貯水槽から溢れ出した水は中間層の一部に溜まっており、今のところ封じ込められているものの、水位は依然として上昇中であり、いずれ抑え込めなくなるだろう――と、ELIZA(エリザ)のシミュレーションでも予測されていた。そうなってしまえば、最下層では逃げ場がない。なのでコアルームでの作業は最小限に抑え、役目が終わった人々から順に、安全な区域まで待避させている。

 今のところは段取り通りに進んでいる。
 だが、ひとつ大きな問題が残されていた。

「アルシュ、すこし良い?」

 ハイバネイト・シティの立体地図を睨みながら、シミュレーションに変更を加えていると、エリザが立ち上がってこちらに歩いてきた。隣の椅子を引いて座り、彼女はアルシュと視線を合わせる。

「ちょっと聞きたいのだけど……」

 そう言って彼女は、アルシュの耳元に口を添え、ほとんど声帯を震わせない声で尋ねた。

「あのね――カシェはどこかしら」
「マダム・カシェですか、ええと……向かいのブレインルームでELIZA(エリザ)のライブラリを転送する作業を進めてもらっていたと思いますが」
「転送……それって、カシェじゃないとできないこと?」
「ええと」

 質問の意図が読めず、アルシュは眉を寄せる。

「特段、難しい作業ではないですが。なぜ、そのような質問を?」
「ああ、唐突でごめんなさいね。あのね、もし良かったら――その仕事、代わりに、私に回してくれないかしら」
「貴女にですか?」
「ええ。あのね、彼女は大切なお友達なのよ……できれば先に逃がしたいの」
「それは――」
「そんな贔屓はできない、かしら。MDPのお仲間も、ひとりだけ特別扱いなんて納得しないだろう、と」

 アルシュが言い淀んだ原因を、エリザは即座に言い当てて見せた。戸惑いつつもアルシュが頷くと「じゃあ」とエリザは微笑んだ。

「カシェのだけじゃなく、簡単な、私でもできるような仕事なら、全部、私に回して欲しい。それなら平等じゃない?」
「……え?」

 一拍遅れて、アルシュは腰を浮かせた。

「な――何を仰るんです」

 思わず大きくなった声に、まだコアルームで作業をしていた人々の目が集まるが、エリザは平然と微笑んでいた。

「ダメかしら。できるだけ役割を集約して、ひとりでも多く地上に逃がすべきでは?」
「だって……分かってますよね? 仕事を貴女に集めれば、その分だけ、貴女が逃げるのが遅れる。そんなの自殺行為です。到底、認めるわけには――」
「でも、誰かは残らないといけない」

 アルシュの言葉を遮り、エリザが静かに言う。

「と、思っていたけど」
「それは……」
「私の勘違いだったかしら?」
「……いえ」

 膝の上で拳を握って、アルシュは顔を上げる。
 それこそが、最後に残された最大の問題だった。

「マダム・エリザ、貴女の仰るとおりです」

 アルシュははっきりと言い切って、ぐるりと部屋を見回す。ひとりの構成員と目が合って、彼は気まずそうな表情とともに視線を逸らした。その頬が白いのは、おそらく照明のせいだけではない。コアルームに残された人数が十人を切り、最後のひとりとして残される恐怖が、現実的なものとして忍び寄ってきたためなのだろう。

 ひとつ咳払いをする。

「誰かひとりを犠牲にすべきではない、それは、私も分かっています。ですが、避難が完了するまで、コアルームを無人にするわけにはいかない」
「そうよね」

 エリザが頷く。

「不測の事態に対応できるよう、誰かは残さないといけない。ならば、その役割を担うべきは、総権を持っている私でしょう? その私に仕事を集めるのは、理に適っていると思うのだけど」
「……そうですけど、でも、貴女ひとりをここに残すなんて」
「心配してくれるのは有り難いけれど、他にやりようがないと思うわ」

 エリザがふっと表情を緩めて、アルシュの耳元に唇を寄せる。

「私のなかにあの子がいるせいで、貴女、少し冷静を欠いていないかしら。違う?」

 筋が通っているだけに、とっさの反論が浮かばなかった。アルシュが唇を引きつらせると「だが」と後ろからカノンが声を掛けてくる。

「いや、仰るとおりだとは思いますよ。しかし、無事に地下から脱出できるだけの身体能力も、最後に残る者に要請されるべき条件でしょう。失礼ですが、マダム・エリザ――時には自身の体重をも引き上げなければならない、それほどの体力が、貴女にあるとは思えない」
「そ――そうですよ」

 彼の援護射撃で冷静さを取り戻し、アルシュはエリザの手を握った。

「総権の在処(ありか)が問題になるなら、譲渡してもらうこともできます」
「“春を待つ者(ハイバネイターズ)”の脅威があるから、私が総権を持っているのが安全、という話だったわよね?」
「今さら、彼らを恐れている段階では――」

 そこまで言って、アルシュは息を呑む。

 部屋の四方から突き刺さる視線の冷たさに気がついたのだ。コアルームに残っていたMDP構成員たちが、(いささ)か迷惑そうな表情でこちらを見ている。

「マダム・アルシュ……」

 ひとりが立ち上がり、歩み寄ってきて、冷や汗の伝った顔でアルシュを見下ろした。

「せっかく、総権保持者みずから、残ると進言してくれたんだ。素直に、ご厚意に甘えれば良いのではありませんか」
「でも貴方は――自分が残されること恐ろしさに、そう言っているだけですよね?」
「……そうですとも!」

 彼は口を横に引いて、蒼白な顔で叫ぶ。

「俺はこんなところで死にたくないんです。せっかく、七つのラピスがひとつになろうというときに、地下で埋もれて死ぬなんてっ……あ、貴女なら――俺を、MDPの仲間を見殺しになんて、しない……ですよね?」
「進んで見殺しにしたい人は、誰ひとりいません。MDPの仲間でも、マダム・エリザでも、それは同じことです」
「……綺麗事が過ぎる」
「ええ、そう思われても仕方がありません。でも――私は」

 一瞬、ぎゅっと目を閉じてから、アルシュは意を決して立ち上がる。

「最後に残るなら、私自身だろうと思っていました」
「……そう仰るかなとは、思っていましたが――本気ですか」
「ええ」

 苦い表情で俯いた仲間に、アルシュはしっかりと頷いてみせた。MDPとして組織を立ち上げようと決めたときから、アルシュの手伝いをしてくれた彼らは、賢くて察しの良い人間ばかりだ。アルシュがこう言い出すことを、きっと薄々は分かっていただろう。背中を冷たいものが伝うが、口に出してしまった以上は、もう引き返せない。

「だからこれは、物事を先延ばしにするための理想論ではなく、MDP総責任者としての決意です。ですから――」

 アルシュはひとつ息を呑んで、エリザの白銀色の瞳を見下ろした。

「マダム・エリザ、私に総権を下さい」

 声はしんと響いた。

 エリザの瞳に宿る虹色の光がわずかに揺らめいた、そのとき、警告(アラート)のブザー音が沈黙を引き裂く。パネルの一部が赤く光り、エリザの頬を鮮やかに照らした。

「……また後で話しましょう」

 ひとつ息を吐き、編んだ髪をひるがえして、エリザがパネルに顔を向ける。話の腰を折られて苦々しく顔を歪めつつ、アルシュも仕方なくパネルに向き直り、包括的管理AIから提示されたメッセージを読む。

 緊急性の高さを示す、赤い枠に白い文字のウィンドウが、パネルの中央にポップアップしている。

「中間層にあるシャッターのひとつが、水圧に耐えかねて壊れた……とありますね」
「それが壊れると、どんな問題が?」

 アルシュの疑問に応じるように、構成員のひとりが素早く操作盤の上で手を踊らせて、演算結果を表示させる。数秒のラグを挟んで、ハイバネイト・シティの立体地図が投影され、損傷箇所が赤くハイライトされた。

「想定しうる最悪のシナリオとしては……」

 手元の端末とパネルに視線を行ったり来たりさせながら、構成員が緊張した指先でウィンドウを指さした。

「水がこの、矢印に沿って流れ……昇降装置の行き来のため設けられた空洞が、ストローのような役目を果たして、上層の居住区域まで濁水が流れ込む恐れがあるようです」
「中間層ということは、避難には利用されていないということですよね。昇降装置までの経路を封鎖すべきでは?」
ELIZA(エリザ)からもそれを提案されていますが――」
人間側(わたしたち)に判断が委ねられているということは、なにか問題があるのですね」

 仮にほとんどリスクがないならば、自動で実行されるようになっている。リスクとリターンを天秤にかける必要性があるからこそ、ELIZA(エリザ)は演算を一時中断して、機械より遙かに処理速度が遅い人間の価値観を問うているわけだ。

 アルシュの問いかけに、端末を操作している彼は頷いてみせて、キーを押し下げる。

「ここ――このハイライトした部屋に水を逃がすことになります。ですが、損傷が激しい区域にあたるので、予期せぬ崩壊が起こるかも知れません」
「床が水の重みに耐えきれないとか?」
「それだけではなく、もっと大規模に」
「ああ、そういや……さっきの緊急集会で言っていましたね」

 カノンがパネルに近寄って、地図を示した指先を、下から上へ動かす。

「ラ・ロシェル地下の連鎖的崩壊が起きる危険がある――と。ここが壊れると、上層にあたる居住区域の重みを支えきれず、破壊が上方向に広がる可能性がある……ELIZA(エリザ)の警告はそういうことでは?」
「はい、その通りです」
「なるほど……」

 アルシュが腕を組むと「でも」とエリザが口を挟んだ。

「その危険性は緊急集会の時点で指摘されていて、だからこそラ・ロシェル地下を優先的に避難させる、という話だったわよね」
「はい。二時間前から避難は開始しています……ええと、第33層までは、すでに無人になっていますね」

 彼はひとつ頷いてみせて「ですから」とコアルームを見渡した。

「俺は閉鎖して良いと思います」
「そうですね……異論は?」

 とくに誰も反論をしなかったため、アルシュたちはシステムに閉鎖を命じて、警告(アラート)を示すウィンドウを消去する。代わりに別のウィンドウが開き、表示されたカウントダウンがゼロ秒になると同時に、閉鎖の完了を示す文字が浮かび上がった。

 ふぅと息を吐いて、アルシュは強ばっていた肩の力を抜く。

「それで、先程の話の続きですが――マダム・エリザ?」

 パネルから彼女に視線を戻して、アルシュは、エリザの顔色がひどく悪いことに気がついた。戸惑いながら呼びかけると、彼女ははっと目を見開いて、勢い良く立ち上がる。腕を肘掛けにぶつけて、倒れた椅子が派手な音を立てるが、それに構わずエリザは「ねえ」と切羽詰まった声で尋ねた。

「カシェは隣で仕事をしているんだったかしら?」
「隣というか、向かいの――回廊をぐるりと回った反対側の部屋ですが」
「ありがとう」

 そう言うやいなや彼女がコアルームを出て行こうとするので、アルシュは慌ててその細腕を掴んだ。

「待って下さい。なにかありましたか」
「アルシュ、落ち着いて聞いて欲しいの」

 逆に手首を掴み返して、エリザが真剣な表情で言う。手首に食い込んだ白い指には、握力こそ弱いのに、絶対に振りほどかせない引力があった。白銀色の双眸からは、常に湛えていた微笑みが抜け落ち、代わりに、いつにない焦りが滲んでいた。

「数秒か、数分後か分からないけど――もうすぐ、中央の部屋の天井が抜ける」
「はい?」
「とにかく部屋を出ないで!」

 説明している時間が惜しい、と言わんばかりに早口で叩きつけて、エリザがコアルームを飛び出していく。はるか上の方で、何かがへし折れるような音が聞こえた気がした。
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登場人物紹介

リュンヌ・バレンシア(ルナ)……「ラピスの再生論」の主人公。統一機関の研修生。事なかれ主義で厭世的、消極的でごく少数の人間としか関わりを持とうとしないが物語の中で次第に変化していく。本を読むのが好きで、抜群の記憶力がある。長い三つ編みと月を象ったイヤリングが特徴。名前の後につく「バレンシア」は、ラピス七都のひとつであるバレンシアで幼少期を送ったことを意味する。登場時は19歳、身長160cm。chapitre1から登場。

ソレイユ・バレンシア(ソル)……統一機関の研修生。リュンヌ(ルナ)の相方で幼馴染。ルナとは対照的に社交的で、どんな相手とも親しくなることができ、人間関係を大切にする。利他的で、時折、身の危険を顧みない行動を取る。明るいオレンジの髪と太陽を象ったイヤリングが特徴。登場時は19歳、身長160cm。chapitre1から登場。

カノン・スーチェン……統一機関の研修生で軍部所属。与えられた自分の「役割」に忠実であり、向学心も高いが、人に話しかけるときの態度から誤解されがち。登場時は19歳、身長187cm。chapitre1から登場。

アルシュ・ラ・ロシェル……統一機関の研修生で政治部所属。リュンヌの友人で同室のルームメイト。気が弱く様々なことで悩みがちだが、優しい性格と芯の強さを兼ね備えている。登場時は19歳、身長164cm。chapitre3から登場。

ティア・フィラデルフィア……とある朝、突然統一機関のカフェテリアに現れた謎の少年。ラピスの名簿に記録されておらず、人々の話す言葉を理解できない。登場時は10歳前後、身長130cm程度。chapitre1から登場。

サジェス・ヴォルシスキー……かつて統一機関の幹部候補生だったが、今の立場は不明。リュンヌたちの前に現れたときはゼロという名で呼ばれていた。赤いバンダナで首元を隠している。登場時は21歳、身長172cm。chapitre11から登場。

ラム・サン・パウロ……統一機関の研修生を管理する立場。かつて幹部候補生だったが現在は研修生の指導にあたっており、厳格だが褒めるときは褒める指導者。登場時は44歳、身長167cm。chapitre3から登場。

エリザ……かつてラ・ロシェルにいた女性。素性は不明だが「役割のない世界」からやってきたという。リュンヌと話すのを好み、よく図書館で彼女と語らっていた。笑顔が印象的。登場時は32歳、身長155cm。chapitre9から登場。

カシェ・ハイデラバード……統一機関政治部所属の重役幹部。有能で敏腕と噂されるがその姿を知る者は多くない。見る者を威圧する空気をまとっている。ラムとは古い知り合い。登場時は44歳、身長169cm。chapitre12から登場。

リヤン・バレンシア……バレンシア第43宿舎の住人。宿舎の中で最年少。年上に囲まれているためか無邪気な性格。登場時は17歳、身長152cm。chapitre31から登場。

アンクル・バレンシア……バレンシア第43宿舎の宿長。道具の制作や修繕を自分の「役割」に持つ、穏やかな雰囲気の青年。宿舎の平穏な生活を愛する。登場時は21歳、身長168cm。chapitre33から登場。

サテリット・バレンシア……第43宿舎の副宿長。アンクルの相方。バレンシア公立図書館の司書をしている。とある理由により左足が不自由。あまり表に現れないが好奇心旺盛。登場時は21歳、身長155cm。chapitre33から登場。

シャルル・バレンシア……第43宿舎の住人。普段はリヤンと共に農業に従事し、宿舎では毎食の調理を主に担当する料理長。感情豊かな性格であり守るべきもののために奔走する。登場時は21歳、身長176cm。chapitre33から登場。

リゼ・バレンシア……かつて第43宿舎に住んでいた少年。登場時は16歳、身長161cm。chapitre35から登場。

フルル・スーチェン……MDP総責任者の護衛及び身の回りの世話を担当する少女。統一機関の軍部出身。気が強いが優しく、MDP総責任者に強い信頼を寄せている。登場時は17歳、身長165cm。chapitre39から登場。

リジェラ……ラ・ロシェルで発見されたハイバネイターズの一味。登場時は22歳、身長157cm。chapitre54から登場。

アックス・サン・パウロ……コラル・ルミエールの一員。温厚で怒らない性格だが、それゆえ周囲に振り回されがち。登場時は20歳、身長185cm。chapitre54から登場。

ロマン・サン・パウロ……コラル・ルミエールの一員。気難しく直情的だが、自分のことを認めてくれた相手には素直に接する。登場時は15歳、身長165cm。chapitre54から登場。

ルージュ・サン・パウロ……コラル・ルミエールの一員。本音を包み隠す性格。面白そうなことには自分から向かっていく。登場時は16歳、身長149cm。chapitre54から登場。

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