3話 冒険者ギルド
文字数 3,336文字
前回のあらすじ。
見知らぬ町「ウメダ」で目覚めた高校生、悠哉。
SNSを見た事で自身が死んでしまい、憧れだった異世界転生をした事を知ると、
スマホを持っている、動画サイトのアカウントを持っている、自身が異世界にいる事から実況動画の投稿を決意。
悠哉ではなく、ジャックとして名乗る事に。
活動の復活と憧れの異世界転生に大喜びするジャックだったが、いくつか問題があるようで……?
…………って言いたいとこだけど、スマホの充電できる所探さないといけないし、ハラ減った……。
うう……所持金300円……お金がない……。この世界で100円玉使えるのかわからない……。お金稼ぎにクエスト行かなきゃだけどこれじゃきっと何の装備も買えない……。当然食べさせてくれるリスナーの美少女もいな〜い……。はぁ……早くもピンチ……。
途方にくれるジャック。
すると、高そうなコートを着た男性が元気よく話しかけてきた。
(そうか!
異世界といえば定番の冒険者ギルドがあるじゃないか!
まずは冒険者ギルドを探して情報を集めつつクエストに行ってお金稼ぎ!そしてボディーガードという事にして女の子のパーティにイン!美少女にキャーキャー言われながら動画撮影!お金も人気も美少女もゲッツ!!)
絶望するジャック。
部屋の中には、腕にドクロのマークが描かれた大柄の男や、何故かオネエ口調の男がこちらを見てニカッと笑っていた。
口をあんぐりと開けるジャック。
すると今度は、2人のガタイの良い男性が話しかけてきた。
そこには、大きな鎧を着た男が立っていた。
鎧の男は力強く、しかし優しい口調で2人の男と話す。
その時、ガチャッと部屋の扉が開いた。
すると、男達は騒つく。
ピクッと反応するジャック。
途端に、少女のようなかわいらしい声が聞こえる。
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ジャックの元を訪ねてきたのはミノル。
ミノルはジャックの男友達で、女の子らしい顔付きからしょっちゅうクラスの女子と遊んでいた。
ピロン♪
意外にかわいくて草。