133話 ブッ飛びカオス大暴走!クレイジーピーポーずっこけコラボ爆誕!
文字数 6,963文字
異世界人限定クイズ大会。
最初のジャンル「常識クイズ」は終わり。
珍回答が多く観客も笑いに包まれていたけれど、今のところ椅子の床が抜けて熱湯に落ちたメンバーは0。
しかし大文字タケルによって次なるジャンルが「ブッ飛びクイズ」に決まってしまい、その1問目で目を丸くしてしまうドゥーン……。
それもそのはず。
煌の「この顔、だ〜れだ?」という言葉の後に出てきたパネルには、どこかで見たような、いや見てないような、やっぱり見たような……?
いや、どっちかと言うと見た覚えがあったらヤバいような、2つの顔を合成したようなものを目にしてしまう……。
これ、誰かの顔を合成してるから2人分答えればいいんじゃないか!?
でも左はアルクみたいだけど、右は誰だかわかんないな!
あ、そうか……!
この問題、本人に会ったミーとパンザレスとジャックしか答えられないんだ!
それなら安心してくれ!これは例題だ!
ちなみに正解はアルドラ!!
いつもウチとコラボしてるチャットノベルの主人公シルドラとアルクが合体したコラ画像だ!
どーだ怖いだろ〜!夢に出るぜ〜!
なんてモン作ってんだ作者は!
こんなモン作ってる暇があるなら他のクイズの画像作れよ!真面目にやれーーーっ!
これ作ったのコラボした方の作者ですっ☆
ごちゃエピ!のために作ってくれてありがとう☆
なんだ、いい目をしてるじゃないか!
いつかシルドラという少年と手合わせしたいな!!
お前の目は節穴か!
どう見てもヤベー顔してんだろ!?
きっとダークファンタジーの小説なんだよ!!
俺も真似してみようか……!
あはは……!あははははははは……!
ったく……
他作品とのコラボって事は、ガチャの世界で会ったブルと同じかもしれないなぁ……
他の作品の人の名前とか場所の名前とか出してコラボしたいな〜!
人の作品でもボクちゃんの名前が出てたりするからお互いの宣伝になるし!
なんてったって同じ物書きの仲間だもん!
物書き界隈は心無い人が多いからレビューに悪口書かれる事も多いけど、仲良くしないとね!
「ボクちゃん」はともかく、いい事言うじゃん!
怖い顔になるのもわかるぞ!底知れない怒りがあるんだな!
まぁとにかくだ……
とりあえずブッ飛びクイズがどんだけブッ飛んでのかはわかったな……
こりゃどんなクイズが出てくるかわかんねーぞ?
へっへっへ……
とっておきがあるんだよ……!
ブッ飛びクイズの中でもヤヴェーのがな!!
ジャックなら覚えてるはずだ。
お前の黒歴史、オリジナルソングの歌詞を!!!
だははははは!
すげーなオイ!ネーミング最高なんだけどっ!!
誰が歌ったんだよ〜!
会ってないうちにやらかしたのは分かったわ。
これ、並び替えなくてもそのままタイトルっぽいけど……
答えは何やろなぁ……うーん……
えーと、資料によると……
グラスオーヴィっていう酒場でライブしてたみたいだな!
マッチョの男とパート分けして歌ったのがこの歌!
テーマはクレイジーで、観客は爆笑して大人気!!
すげーよなー!
1、4、3、2!
ずっこけマーチクレイジーピーポーじゃないか?
いいや!
答えは3、2、1、4!
クレイジーピーポーずっこけマーチだろ!
じゃあミーもタケルと同じで!
ここは2つに分かれてみないか?
タケル、ドゥーン、パンザレスが
ずっこけマーチクレイジーピーポー!
アモン、ケバブ、ジャックが
クレイジーピーポーずっこけマーチだ!
さぁ、正解はどっちだあああああああああああ!?
予想外の展開に思わずテンションが上がる煌。
曲のタイトルはクレイジーピーポーが先か、ずっこけマーチが先か。
会場の客も盛り上がり、タケルとアモンのどちらかに分かれる。
すると煌は手を挙げて、スタッフの方を見る。
これは正解発表のパネルを出す合図で「自分の口で言うよりそっちの方が良いんじゃないか」という煌の判断。
スタッフ側もパネルや煌へのカンペなどの準備をしている。
しかし……?
あろうことか、スタッフが出したのは答えが書いてあるパネルではなく、煌へのカンペ。
そうとも知らず正解が発表されたと誤解してしまった煌によって、クイズ大会のカメラにもバッチリと映ってしまった。
何が起きているか分からないけど何かあったに違いない。
そう思った煌は慌ててカメラの前に立って何事もなかったかのように笑う。
するとスタッフがカメラを止めるように他のスタッフに指示を出すと、慌てた様子で煌に話しかける。
おかしいな……!
確かに全部の問題の答えは用意してあったはずなのに……
駄目だ!
申し訳ないんですがすぐには用意できそうにありません!
隣の部屋に行って備品を確認してきますが、もし無かったら作らないと……!
どうしよう……!!
あ、ありがとうございます!!
急いでも20分ほどかかりますが、お待ち下さい!!
慌てるスタッフを安心させるため、肩をポンと叩いて笑う煌。
すると、そんな様子を見ていたドゥーンは何やらいい事を思いついたようで……?
ジャック!ケバブ!
お前ら動画を出してるんだろ?ネットにさ!
だったら直ちにスマホを用意!三脚持ってるなら出した方がいいぜ〜?
パネルがないと先に進めないんだろ?
だったら時間はあるんだろうし、その間ここにいるお客さんを楽しませた方がいいだろ!
せっかく盛り上がってるんだからさ!
よう分からんけどスマホは用意するわ!ジャック、貸してくれるか〜?
よし、じゃあ行くぜ!
今からこのクイズの歌を再現して歌ってもらうから、ジャックは前に出てきてくれ!
え!?それを撮るためにスマホを!?
でもどうするんだよ!ライブで歌ったって事は音源があったって事だろ?
ジャックなら歌を覚えてるかもしれないけど、アカペラで歌うわけじゃないだろ?
そう言うと、ドゥーンは椅子から立って床に手を当てる。
すると魔法陣が現れ、人の頭が現れる。
なるほど!スキルか!!
ジャックと一緒に歌ったマッチョって奴を召喚するんだな!
ドゥーンは誰かをガチャみたいに召喚する事ができるんだ!
ただ本物の魂を元にした分身だから、偽物なんだけど!
頼む!ラジカセでもカセットテープでもいい!
とにかく音源だ!音源を持っててくれ!!
うおおおおおおおおおお!!
☆5確定ガチャ回すぞ!特別だから感謝しろよおおおおおお!?
ドゥーンの「バルバトス」という言葉に首を傾げるジャック。
「どこかで聞いた事あるような?」と思い出そうとするけど、酔っ払っていて視界がハッキリしない上にフラフラする。
しかしその直後、かつて隣で歌っていた思い出が一気に蘇る。
バブァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
煌と同じで久しぶりに会ったんだろ!
タケルに負けないくらい良い筋肉してるじゃん!
突然現れた懐かしき仲間、バルバトスを見て泣きながら思いっきりジャンプして抱き着こうとするジャック。
しかしそんな事なんてお構いなしで手に持ったラジカセのボタンをカチッと押すと、あの歌が流れて……?
見事、ライブのワンシーンを再現する事に成功。
泣いていたジャックはすぐに変顔にチェンジして、久しぶりに流れる歌と歌詞を思い出してバルバトスと並んで歌う。
いいクレイジーフェイスだ〜!
オレとの歌、覚えててくれたんだな〜!
嬉しいぜコノヤロー!
なんてったって忘れられないクレイジータイムだからね!
「ボインを思い浮かべてモミモミ☆チュパチュパしてる自分はサイコ〜」って言ったのは伝説だよ〜!
とんでもない顔ととんでもない歌は健在ーー。
この歌を初めて出したのは第2章の61話。
グラスオーヴィのライブで披露したジャックとバルバトスによる"やりすぎ注意の禁断曲"。
大勢の客はもちろん仲間のリサやヒビキも巻き込んで、みんなの笑い声で包まれた。
それから72話も進んで、話の本筋も変わって。
再会もあるけどジャックの仲間も増えていって。
だからちょこっとくらい歌詞をアレンジしたっていいじゃない。
ほら、ちょうどここにノリノリの男が……
みんな聞いて!
彼はバルバトス!グラスオーヴィのヤベーヤツ!
やりすぎクレイジー野郎だよ!!
いやぁ音源あって良かったねぇ!
「クレイジーピーポー」って言ってたから大体答えも分かったし!
いい奴じゃないか!
体も鍛えているようだし、気が合いそうだ!
バルバトスとタケルによるマッチョ同士の熱いバトルを想像するアモン。
「どっちかって言うならかわいい女の子のキャットファイトが見たいなぁ」
「っていうかボインって下ネタ好きかよ。オレと一緒じゃねーか」
と思ったところで、歌が終わった途端バルバトスがラジカセのボタンをカチッと押して帰ろうとする。
しかし、事態は予期しない方向に……?
ちょちょちょちょ待った待った!!
もう帰るの!?どこに行くんだよーーー!?
そうだ!まだ手合わせしてないぞ!
お前の全力のパンチを見せてくれ!!
そうだよ!
せっかく確定ガチャを何回も回したのに!!
ジャックが歌ってる間にこっそり召喚したんだ!
じゃあせっかくだし今歌ったのを他のメンバーで替え歌してもらおう!
バルバトスだっけ?声無しの音源もあったら再生してほしいんだけど……!
よっしゃ!助かるよ!
じゃあ最初の歌詞と合いの手を2人で歌ってもらうとして、どのペアで行くか……
「クレイジーピーポー♪」が1人と「ハイハイ!」が1人だね!
誰と誰が歌ってくれるんだろうっ!どんな風にアレンジするのかも楽しみだね!
タイトルも途中から変えちゃったりして!
クレイジーピーポーずっこけ◯◯◯みたいな!
悲報。タケル、声が裏返って吠える。
ヴァーデルといえば魔族の中でも戦闘能力が高い「ディアス」の最強の座につく男。
第1章ウメダ編ラストで登場し、ルルカとサキに手をかけた張本人。
タケルはその事を知っているわけではないけれど、帝国も認める実力者ゆえの「危険人物」としては知っている。
加えて、その隣に立っているのはあのゴラゴラン。
同じジムのトレーニング仲間としてジャック達の前で語った男が目の前にいる。
なぜそんな2人が現れたのか。
なぜそんな2人の組み合わせで歌うのか。
タケルが混乱していると、バルバトスがミュージック・スタート・スタンバイ。
あり得ないコンビのカオスタイムはすぐそこまで迫っていた……。
カメラ目線でニッコリ笑って〜!笑顔笑顔!
じゃあタイトルから発表してみよう〜〜〜!
声を合わせて!ハイせーーーのっ!
クレイジーマッスルアイアンハート!
ずっこけハミ出しピーポーハッスルタイム!
ずっこけハミ出しって何だよ!?
クレイジーで筋肉でアイアンハートでハッスルタイムって、さっぱり意味わからんし名前長すぎ!!
おい!お前達が私を呼んだのか?
いいだろう今すぐ息の根を止めてやる!!
ゴラゴランさん今までどこにいたんですか?オレずっと会いたかったんですよ?ずっとずっとずーーっと会いたかったんです。分かります?オレの気持ち。アイアンハートなんだしもちろん分かりますよね?(早口)
手合わせェェェェ!!!
拳を握れェェェェ!!アアアアアアアアアア!!!
俺と戦えええええええええええええ!!!
手が付けられないジャックとタケルをよそにラジカセのボタンを押すバルバトス。
しかしカオスタイムは始まったばかり。
ゴラゴランは歌、ヴァーデルは合いの手に分かれるけれど、ストーカーのように付きまとう余計な邪魔が入ってしまう。
おいなんだこいつらは!!
俺に近付くんじゃない!!あっちに行け!!!
ジャックはゴラゴランの右腕を。
タケルはゴラゴランの左腕を。
目が虚ろになった2人が吸盤のようにくっついた状態のゴラゴランに、ヴァーデルが全力で殴る。
しかしジャック、タケル、ゴラゴランは素早く避けると、
タコのように滑らかな動きをしながらヴァーデルを囲んで輪を作る。
さらにヴァーデルが中心に立って困惑していると、とんでもないメンバーが輪に参加して奴が壊れだす。
ホアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!??
ええいうるさいぞ!
よく見たら1人増えてるじゃないか!!
誰だお前は!!名を名乗れ!!!
そう。
とんでもないメンバーとはかつてゴーストパークでジャックと別れた大切な存在、犬星ソラ。
ゴラゴランと同じくあくまで分身だけど「再会」が弱点のジャックにはクリティカル・ヒット。
さらにソラがクレイジーピーポーずっこけマーチの替え歌を披露しようとした瞬間、「作品の壁」を越えてもう1人追加。
あれあれあれあれ!?
みんな囲んで何やってるの!?
ボクも混ぜてよ!
彼はブラウン。
本来は遠い大陸「ティブルエイド」にいる少年で、生みの親である作者は以前コラボして登場してもらったブルと同じ。
しかも今回は"あちら"の本編とは違う服装の上、下手したら普段よりも凶悪な顔をしている。
中でも彼は当作品「ごちゃエピ!」でもやっていない事をやった「栗頭のヤベー奴」。
主人公のシルドラを怒らせるのは序の口で、
主人公の胸をぱんぱん叩く「シルドラ遊び」、
さらには女湯に全裸で乱入して、女性の胸を見ておいて「なーんだ。ボクの好みじゃなかった。」とガッカリするなどの悪行の数々。
「女性を敵に回すような恐ろしい事書けない」
「いや、やりそうなメンツはこっちにもいるけど」
「もしかしたらこれが洗礼なのかもしれない」
そう、ごちゃエピ!も負けてはいない。
今回のようにお互いの登場人物を出してコラボを続ける者として負けてはいけない。
そうだ。見せつけてやれ!これがウチのやり方だ!!
いいね!キミ!!
ジャック遊びと悠哉遊び、どっちがいい?
やっぱり金剛寺遊びかな!?
いつから本名で呼んでいいって言ったんだ?
まずは自己紹介からだろ。仲良くなった覚えはないぞ。
大体人の胸を叩くなんて主人公を何だと思ってるんだ?
いつかお前の大陸に行ってやるから覚悟しろよ。
"あっち"の読者には分かる、
まさかのブラウンのトラウマを2連発でかますジャック。
読者の皆さんもぜひコラボしてみませんか?
あなたの"うちの子"を丁重に料理して差し上げます(笑)。
怖がらなくていいですよあはは。
あはははははははははははははははは。
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