115話 ブル登場!果てしないコラボの喜び!!
文字数 5,135文字
※このお話は他作品とのコラボ要素を強く含んだお話です。
メタ発言もコラボも強く強く強く、含んだお話です。(重要)
何でこんなヤツと2人きりなんだよ〜!
てかここどこ〜!マジありえないんだけど〜〜〜!!!
なぜかグレたグラリオの心を読み、こわ〜い顔をするジャック。
いきなりパワハラが始まるのかと思いきや、周りを見渡す。
周りには通路。
いくつも並んでいて、どの通路がどこに繋がっているのか分からない。
そして、1番の特徴は……?
通路の壁に描かれたグラリオの絵。
金色の額縁に飾ってあって、いつも通りの男らしい顔をしている。
それにしてもこれ、絵っていうより写真みたいに綺麗だ……!
でも何でこんな所に……?
そうだよ?お前はニセモノだよ?
顔以外は同じなのに決定的な違いがあるからね?
なんてったって果てしない顔してるからね?
暴力反対!生首反対!カウントダウン反対!
少しくらい真似したっていいじゃないかぁ!
ごちゃエピ!ってそういう作品でしょう〜!
ぎょわああああああ!?
今のは冗談だよおおお!君怖すぎだよおおお!
たぁすけてえええええええええ!
ジャックを怖がって通路の壁に隠れてビクビクする「グレたグラリオ」。
そんなニセモノを見て、ジャックは深くため息……。
あのさぁ、一応グラリオさんなんだしもう少しシャキッとしたら〜?
オレが知ってるあの人とは大違いなんだけど?
だって、オイラはスキルによって生まれただけだし!
覚えてる事もできる事も一緒じゃないし、不完全だし!!
なんだってえええ!?
いじめだああああああああああああ!
グレてやるううううううううううう!
すると、「グレたグラリオ」は泣きながら通路へ走って行ってしまう。
ただ通路がいくつもあるため、どこに繋がっているかはわからない。
……まぁいいや。
とりあえず、ハルさんもルルカちゃんもドゥーンさんもいないみたいだし、みんなを探さなくちゃ!
気を取り直し、適当に通路を選ぶジャック。
自分の後ろに見知らぬ誰かがいる事にも気付かずに……
****
一方、ルルカはドゥーンと一緒に行動。
ジャックと同じように絵が気になっていた。
リリカ、サイトウ、シガラキ……
どの絵も学園にいる人間ばっかり……
おまけに道が迷路みたいになっててわけわかんないし、壁には知り合いの絵ばっかり飾られてる。
ジャックもいないし、ここはどこなのよ〜?
いっそあたしの鉄拳でぜ〜んぶドゥーン!って感じに殺ってもいいんだけどなぁ〜?
ミーは悪くないよ!もともとこういう仕様なんだよー!
わ、わかったわかった!
説明するから聞いてちょうだい!
このままじゃハートブレイク!心臓に悪いぜ〜!
……コホン。
ここはミーのスキルの中。
壁に絵が飾られてるのは"出てくる分身"の候補なのさ!
忘れたのかい?
ミーのスキルは、この令和時代……
いや、平成から受け継がれる現代人の娯楽!
すなわちソーシャルゲームのメインコンテンツを再現できる夢の力なのだ!!!
まぁ君には信じられないかもしれないな!仕方ない!
だが、これがミーの確かなスキル!
それこそが「ガチャ」なのだ!!
……つまり。
ここはあんたのガチャの世界で、絵が飾られてるのはガチャを引くと出てくる「排出キャラ」の候補。
スキルを使うとその中から選ばれる。
で、候補を出すには誰かをこの世界に入れないといけない。でもあんたは魔法陣が出てここに来る時に焦ってた。
って事は本当はこんなはずじゃなかった。
だってそうでしょ?
最初にグラリオをガチャで出した時、あたし達はウエノにいたんだもの。
スキルを使うのにわざわざこの世界に来る必要はないし、候補を選ぶのも相手の前で充分。
という事は……
何らかの原因であんたのスキルの仕様が変えられた。
だから今あたしがここにいる……
ピンポンピンポン大正解!!
何でわかったの〜〜〜!?
『ジャック!
ミーからのクエストはただ1つ!
君はアップデートを起こせるんだろ?
おかしくなったミーの「スキルの中」に入って相棒を助けてくれ!!』
って。
多分「スキルの中」……
この世界はもともとあったけど、誰かを吸い込むようになっちゃったんじゃない?
そう!そうなんだ!!
すごいな君は!ビックリしちゃったよ!!
名探偵ルルカちゃんだね!!!
真実は……ッ!
げふんげふん。ミーはシンガポールの映画が大好きさ☆
そう。
ルルカの言う通りここはドゥーンのスキル、ガチャの世界。
もともとここがあったのは変わらないけれど、誰かを吸い込んでガチャとして排出する分身の候補を選ぶ事なんて出来なかった。
そしてウエノでジャックに言った願い。
ドゥーンは全員吸い込まれるのを予知してスキルを使い、ガチャの世界の異変を解決し、相棒パンザレスを助けてほしかった。
……しかし、スキルの異変はこれだけではなかった。
それにしても、この中の誰かを候補にしてるって事は、あたしと関係ある誰かの分身がポン!って出るって事でしょ?
じゃあ……
あたしはクロノスの人間が多いと思うけど、もし帝国の関係者だったら幹部とかボスとか出てくるんじゃない?
うわお鋭い!さすが名探偵!
ちなみに飾ってある絵の額縁の色は「どれだけ相手の事を覚えているか」で豪華になっていくよ!
なるほど?
あたしで言うならリリカとジャック辺りがゴールド、あとはシルバーって感じ?
ん?ちょっと待って。
あんた、相棒のパンダ人間を助けてほしいって言わなかった?
もしかして、ガチャでとんでもないヤツが出てきてそいつに襲われてるとか……
あぁそうだよ!
いつもはパンザレスと一緒にこの中を見てるんだけど誰もいないし何も起こらなかった!
でも最近、分身が外に出ないでウロウロし始めて、ついにはパンザレスが捕まってしまって、強すぎてクエストクロックがバラバラ!
しかも知らない子供までいるんだよおおおおおおおおおお〜〜〜!!
怖いよおおおおおお〜誰だよおおおお〜!!
ほんとに誰だかわからないんだよ!
ミーもパンザレスも記憶にないんだよ!迷子なんだよ〜〜〜!
きっとアレだ!
このガチャの中でずーっと彷徨ってる男の子のオバケなんだ!
友達が欲しくてしょうがないんだ〜〜〜!!
ゲッ。
あんた、グラリオの分身……?
どっから来たのか知らないけど、その知らない子供と友達になってあげたら?
イヤだよ!せっかく一人でグレようと思ったのに怖くてそれどころじゃないでしょ!
ぎょええええええ!?
呼んだらダメだよ呪われるよ〜〜〜!
……って、怖すぎてつい懐かしい事言っちゃったよ!
伝わらないでしょ令和ボーイ&ガール!!
……なんてね。
そんなのいるわけないでしょ?
いたとしてもあたしはネクロマンサーなんだから安心して……
突然の出来事に驚きすぎて悲鳴をあげるドゥーン。そしてグラリオ。
慌ててルルカの後ろに隠れる。
そんな3人の前にヒョコッと現れた謎の子供。
不思議な服装に身を包んだ彼の第一印象はやはり「犬」。
ルルカは無邪気で自由なかわいい小動物の獣人と思って話しかけるけれど……?
その帽子、かわいいじゃない♪
あんたは分身なんだろうけど、本体はテイル・プロミーズに住んでるんでしょ?
大丈夫!この子はただの獣人!
あそこは獣人が住む国でね、ニャルシー、狐、犬、プラント、いろんな種族が共存してるの。
ねぇ、あんたもそうなんでしょ?
ちょっと!違うじゃないかー!
キミは誰なんだよ!どこから来たんだあああ!
ぎょぴぇええええええ!?
死神だああああああ〜〜〜!?
犬の獣人ではなく人間。
テイル・プロミーズではなくクロスウッド。
ドゥーン、グラリオ、ルルカの中で異世界の知識が豊富なルルカも予想外の回答にお手上げ。
グラリオは目の前にいるかわいらしい格好の子供を勝手に「あの世から来た死神」と思い込んで、なぜか「ナンマイダー!」と叫ぶ始末。
肝心のドゥーンさえも「思いっきり見えちゃったんですけど!?」と幽霊を見たようなリアクションで両手で目を隠してはチラッと見て、隠してはチラッと見てを繰り返す……。
そんな時、まさに全滅の危機(?)に陥った3人にトドメを刺すかのように、死にそうなくらいの枯れた声と、怪しい影が……
だぶぉああああああああああ!?
オバケが増えたああああああああ!?
まずいよルルカちゃ〜ん!
話しかけちゃダメ〜!連れてかれちゃうよ〜!
ぎゃあああ〜!きっとリンクリングっていうのは呪いの言葉なんだ〜!
あれだよ友達になりたいんだよ!でもそれならバディだよね?
バディじゃないよ!友達になるならリンクリング!
それにボクはワンダーランドじゃなくてラビット!!
もうダメだ〜!何言ってるかわからない〜!
こんな時はあの歌を歌わなきゃ〜!
犬の獣人ではなく人間。
テイル・プロミーズではなくクロスウッド。
さらに、
バディではなくリンクリング。
ワンダーランドではなくラビット。
謎の子供と突然現れた謎の人物にパニックになるグラリオとドゥーン。
やっぱりちんぷんかんぷんなルルカ。
その後、落ち着いたのは数分後……。
【ブル】
というわけで……
ボクはブルっていうんだー!
クロスウッドにいたはずなんだけど、気が付いたらここにいたんだよー!
なるほどね。
そのクロスウッドっていうのは大陸の名前で、リリカルラビットっていう生き物が生息してる所。
リンクリングっていうのはバディと同じ意味で友達になれる道具。
いわゆる「遠い遠い大陸」ね。
あたし達が知らない所なんていっぱいあるし、違う世界の人間と会ってもおかしくない。
……っていうか、何回かコラボしてるでしょ?
リリカルラビットもキズナ・ワンダーランドも。
yeah!執筆おつかれー!そっちの作者に伝えてくれ〜!
あ、聞いたよ?
そっちの作者と!ウチの作者が!ゲーム実況動画撮るって!
グラリオ、ドゥーン、コラボのゲスト「ブル」による、
「人のキャラのアイコンを使って何を言わせてるんだ」と怒られてしまいそうな会話。
確かにルルカの言った2つの他作品とは何度もコラボしていて、
今までだとバルバトスのセリフが印象的。
その時も「シルドラ」という少年の名前を出していたし、
「リンクリングしたいぞ!」というセリフも書いた。
コラボはお互いが信頼し合うからこそできる。
当作品「ごちゃエピ!」のキャラ名や歌の名前も、向こうの作品に出ている。
だからこそこんな質問も許される(かもしれない)。
……突如現れた謎の少年、ブル。
ドゥーン、グラリオは彼と友達になる事を決める。
さっきまで怖がっていた事なんて関係ない。
何故ならほら、コラボという友情の証があるのだから……!!
みんなボクの事忘れてない?
コラボはいいけどまだ名乗ってないぞ!
何で終わる感じになってるんだよー!
……え?
文字数が多くなるからもう終わり?
ちょっと待ってくれよ〜〜〜!
ボクはこのガチャの話のキーパーソンだぞ〜〜〜!!
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