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ぼくを葬る その他の詩 2
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目次
前のエピソードへ「わたしのなかのあなた」
寂しくなるような本
文字数 129文字
一冊の本を読むのは
知らなかった寂しさに触れるため
寂しくなるために本を読む
おかしな話だ
でもわたしは
寂しくなるような本が好きだ
触れた後、寂しくなるようなものに触れたい
言葉でも、人でも
寂しさこそが最上の賜物だ
その寂しさを、いつまでも憶えていたい
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払いのけた
ぼくを葬る その他の詩 2
koumoto
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声
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ロックの合間のバッハ
人間はこんな風には消えない
執着の鬼
千客万拒
だれかの死に出会うのが怖い
隣人は無限に苦しい
ひとりで死ね
起きてうんざり
自分は冷たいな
自伝を書けない人間
もの
こころの口癖
正しく憎む
人はなにも告げずに死ぬ
今夜、あなたは気が狂いそうだろうか
枯れ葉のように積もった沈黙
そんな夢
いなくなるなら
正しいと信じてやったこと
哀しい夢
政治に殺された場合
神学大全、読めるかな
いま、ぼくらには地面がない
枯れ葉ふぅわり
なかったことにはできない
まだあった
悲鳴をあげたら
もしも
過去の鏡
胡乱な朝
わたしは、助けて、なんです
ひとりの絶望
こころ消すの
神のリズム
ぼくの死体に手紙を書きたい
正しさの基準
きょうはいい日
青が逝く
削りたい
動け、死体
いない
思い出すという失敗
囚人の空
ぼく、たぶん死ぬ
枯れ葉が落ちる
人が亡くなった
人の知らない眠り
受け取れないもの
考えられない
寒さ
どんどんどんどんどんどん人が死ぬ
あなたに死なないでほしい
死の色
死後であるかのように死は薄い
愛を諦める
人が死んだ。さあ、
借りもの
いまは夜? いまは朝?
最後の十二月
ありがとう
無関係なクズから
回し車
孤島
不思議な話
冬の倫理
言葉がすべてのっぺらぼう
ただの音
ここは言うべき場所ではない
日付のない善意に感謝
今年は死ななかった
新しい年には新しい死者
人は亡くなると写真になる
なにもない舞台
ニンゲンを棄てる
いまは死んでもいい季節
屋根とはなにか
闇を聴く
有限で卑小なる
火事を見た
死を思い出して
なんてわがまま
わたしの冷たさ
行く手には荊
抱けない愛
集団は醜い
歌う動物
速やかに眠れ
きょうは自分を救おう
落ちながら
がんばれ
歪める手
あふれんばかりの
受けつけません
開かない扉
信じられるかな
こころは死ぬもの
まあ
きな臭い
元気の源
浮浪者になって死ぬとして
代弁
消した詩
言葉の罪を死は清算しない
信憑性のない
慣れない別れ
長い長い物語
そう思ってしまうのは
死ねの色彩
さっぱりする
本質
死の見えなさが危険水域
喪失は
生者の領分
名前から外れる
まるでしたい
なぜだか憎悪が
呪いの言葉
猫も杓子もその話題
哀しみに規定はない
のびっぱなし
腐りきった豚
詩の書き方を忘れてしまった
あれを書かないと
ジャズでピアノで
見下すことはためらってほしい
肩を貸して
人が死にませんように
いま、錯乱中
いなくならない楽団
二月の終わり
ぼくが必要としないぼくは
だれもいないのが当たり前の荒野
人類はバカなのか?
知る知らず
言葉は怒りに耐えられる
人、禍々しく
海岸に
だれも祈らなくなったら
素晴らしいゲームと現実の落差
聞きたい声
おもいだすだけおもいだして
歩く
大衆
意味のない言葉
失敗すると
優しくなれたらいいのにな
慈悲はないけれど
墓を建てよう
横断歩道
棒
良心
口に言葉がぶら下がって
間に合わない
言葉は外からやってくる
静かになりたい
褪せた日々
(仮)
ニュースに痛覚がない
起きるたび
羽毛のように
言葉のない人間の詩
想像しなければ死は消え去る
言葉しか持たない
わたしの退屈
半歩遅れて
夜歩く
子は孤独
きっと詩ではないけれど
きょうの失敗、数年前の失敗
些末な嫌悪
石のように
おぞましさ
なにかになっていた
ぼくのコップには水がない
柘榴のような味わいの後悔
病人の一日
死刑囚の詩
哀しみを乗り越えたくない
白黒の水たまり
つぶれた鳥籠
使命があるなら
暗澹たる
時は止まらない
既知の海
沈黙の顔
静かだったね、きょうは
首の絞め合い
遠く近い死
沈黙しよう
読み終わらない本
昨日の恥は
春、終われ
どうでもいいこと
願いを書いて
ぽろぽろぽろぽろ
猫の名前
涼しさに
枯葉がない
慣れてはいけない
雑想
きょうもきょうとて
バッハのフーガ
会うのはいつも夜で
長い長い長い小説
棺に横たわる自分が見えた
死ぬな、と
根拠のない明るさ
基本方針
誤解を招いたなら
顔のない夜
ぼくはいつ死ぬのだろう
灰色の犬
書物はこころを持たないから
空き地
ぼくのかけら
相愛すべし
溶けたアイス
壊れた時計
読みたくて
忘れた
好きは凍結
窓が汚れても
平気になったよ
きみが忘れた死体の数は
無視
風の景色
生まれる前の挨拶
わたしはわたしの罪しか知らないから
雲のかたちは憶えられない
爽やかな嫌悪
大丈夫?
保留中
不協和音
嫌な予感しかしない
少しくらい
それだけが報い
背表紙を眺めながら
かつて敬愛していた人が
ニュートン
死ぬ日の歯
これから出会う音楽
わたしは善を信じています
せつなきこと
鳥に気づかない
正しさはわからないが
死ぬ前に語りたい言葉
外れる、という運命
それなのにわたしは感じる
やめておこう
人は死んだら、音楽になる
埋めなかった
システムとしての殺害の風景が
あの裂け目
再読天国
砕けてしまった
また殺害
善の兆し
いずれは向こう側
どの表情も
いつもこころの片隅には
バッサリ、チクリ
遠方の死
記憶に残る光景は選べない
聴いて聴いて聴くばかり
いま見よう
一本の線
墓にて祈り
吐き気からの回避
取り返しがつかないこと
音楽と、イヤホンもしくはヘッドホン
スーツケース
雨がいまにも降りそうな空は
現代人は薄く死ぬ
いつまでも
目が死んでいるということが
くうはく
ツクツクボウシ
シェーンベルク
意識を抹消したいと思うのが
国を葬る
チューブ
すべて遠い
結果だけの音楽なんてない
名前のない花
恥の糸
きょうは死なない一日
哀しむ素質
ざわざわと
カレンダーを見ても
きょう、暴力を見た
ああ、死ぬ、死ぬ
映画を変えた人
信じやすい人間
あまりに疲れて
なにかをつくりたい
窓の震え
こわれもののようなこども
空が好き
捧げて終わりたい
たぶん死はまだ寂しい
チャンスがあると
命令する本
内側の言葉
音楽あれ
落ち着かない夜
今夜、死ぬ人
情緒の加害
髪の毛
詩がない日はない
知性のピンハネ
振り返る、振り返らない
深夜に目が覚めると
わたしは手軽に詩を書こうとする
実体のない雨
まわり道
クリック、タップ、死
声
なんぢの隣の死
苦痛の種
逃れたい
終点だけ決めた自由詩
ここでは生きられないと思うたびに
青空青空
クーポン、配ります
古い感傷
癖
試練の渇き
無題
しがみつく
小さな音量
あなた
薄い気分
遊びに溶ける
死が多い
いつもそこに
いずれ死ぬ自分
思い出が石のように
冬の足音
写真で笑えない
首を吊らない理由
もたれかかり
灰、のような
腐るほど問いかけた問
無音になるために
いま、泣こう
デマ
正気でいるのはとても難しい
絵の輝き
忘れっぽい
本のように
腐敗のデパート
閉じない瞼
寂しさ
悼まず悔やまず哀しまず
顔が流れ去る
ぼくは劣等
胸が苦しくて
わたしがわたしになったとき
救う言葉
泥濘道
軽くても絶望
自分の名前を忘れたり
集団の熱狂
いいもの
なんにもできない日
まあいいさ
詩ではない言葉に触れたくない
わたしはだんだん朽ちていく
あなたに幸いあれ
忘れる前に
悪癖
人が死んでいるのに
命題
終わりたい
死の表現
雪が時計に降り積もって
殺されたくないな
詩は小声
言葉を吐く
クリスマスに死んだ人
わたしの善はわたしに属さない
増えすぎた本
辞書の歌
泳ぐのは
暗さ
まだ生きている
借りもの
プール一杯の
時計の買い替え
詩の作法
語れば虚しく
浮いているような一日
幻肢痛のような
視線は暴力だから
いいのではないか
殺意の行方
時間を無駄にする
雨の音、天井
声を記憶している
天国
つぶやきはあいかわらず
寄り道
二千年
根性論による希望よりも
それぞれのアイロニー
いずれ死ぬから
勝てない喧嘩
嫌い抜く
感情が、ない
祝福されていない
起きなければ
勉強はつづく
だれも気づいていないこと
ポジティブに
宙に言葉
期待していない
この呪い
雨が降り出すときの音
断線
死ね、と言うのは
人は死ぬらしい
いま、この夜の、この状態を
わたしの餓え
わたしはこんな道を通りたくない
なぜ向かおうとしないのか
無意味じゃないか
きっと世界はいいところ
拡声器
詩の扉
立像
月、
生まれ変わるにはいい日
汚物のような言葉
別れの傷
投げる
さようなら、わたしの人生
毀たれたグラスのように
三輪車、あの影
葉っぱ散る散る
わたしの距離感
一体感になじめなくて
死体のように暗い
住所不定、無職
風景がわたしを暗くさせるのではなくて
ジ、
勝手に尊敬していた人
出会いの数だけ
暗闇に伏して
美しい言葉は
死ねという言葉をよく使う友達
なにも書かなければよかった
嫌なやつになりました
命日
小康
ゲームのなかで殺すこと
悪は饒舌、善は寡黙
儚きことはよきかな
いい日
めくれる
スポーツをしたいのではなく
他人のためにいのちを懸けた人
おぞましき哉、人生
天の耳
独房詩作
感情の贋物
久しぶりに聴いた感傷
匣
ぼくがぼく自身を救わないかぎり
暗い拒絶
絶え間なく毎日死んでいく
自分が存在していることが気持ち悪い
空がいまにも落ちてきそう
笑えません
酸素みたいな言葉
殺意はわりと
記憶の歌、記憶の人
哀しい読書
感情が同期しない
犯罪者の卒業文集
子どもを慰み物にしないでください
夕暮れみたいに詩が暮れる
音が渇きを
数かぎりなく
合せ鏡
落ちている気がする
汝になれ
深夜のコーヒー
風の姿
ぼくはヘドロ
意味のない報告
放置された地獄
他人が怖い
せいいっぱいの棒立ち
駒の実験
いま、ひとりの作家に熱中していて
記憶の痙攣
いま、現在
詐欺師の気分
夢に鳥はいない
意味の手前
死者は笑うか
ああ、書こう
だれでもない言葉
雨の声変わり
小さな闇のなかに
登場人物を殺すこと
権力は人をバカにするのか?
出来の悪いゲーム
のろのろぎったん
不鮮明な荒野
ゾロ目ではない
夜の嘘
更新が止まれば
カーブミラーに
ぼくがいちばんみじめだった日
激烈な反感
背筋
夜の感性
生存報告って
感情のない国
マグマのような願望
空への好悪
腐っている腐っている腐っている
ぼくはまるで自分が存在しないかのように
敗北の意味
剥ぎ取って
優しさに賭ける
見ている
ゴミでいっぱいの湾を見ると
歌にさようなら
胡桃
あの退屈
正しい言葉を吐けない人間へ
思いもよらなかった
この暗闇は
壁と空気と床
たった一滴
恐怖は甚大で
すべて嘘だと思う
傍観
輪郭がない
嫌悪の才能
名前の世界
なびかない
イヤホンが、壊れてしまった
思い出という毒が
どうでもいいけど
空に窓が無数に浮かんで
夜が遠ざかって
人倫に幸いあれ
とつぜん怖くなる
剪定
長い沈黙
いきいきと、楽しげに
砂粒
名前が空から投げつけられる
影が笑った
脱出を思う
仮の顔
空はこんなに広いのに
熊のように
ガードレールのような
死はこんなには優しくないけれど
わたしが生きている今夜
ひとりで哀しむことができれば
水切り
そんな日
雲のない空より
無題
いつも後出し
すべての死者たちの寝顔
ささやかな意思
どう生きるか
また固まった
空っぽの水筒
月の足跡
きょうの感慨
疲れがわたしを彫る
不在のベンチ
毅然としたもの
シェルター
入力
嫌な癖
個別の夜
なんか、もう、なんなのだろう
まあ、がんばるか
かたくなに
本の整理
学びの機会
罵れ、悪を
ネタバレ
熱が出て
あなたの息苦しさは
広告に対して
わたしと空気
枝
眠りの後悔
無意味だった
返信
死体の歌
バラバラ
この世が音だけなら
詩を書くと
電線が綺麗で
虐殺についての本
良識のある人
生まれ変わったら
窓の向こうのぼくは
帳尻を合わせよう
悼むとき
フォローされています
わたしの深夜
嫌いな涙、嫌いな叫び
正気か?
ご冥福
ルービックキューブ
腐れ
きっとコーヒー
言葉は捨てられない
宿題
生活のなかに詩はなく
更新されない夜
雨に濡れたら
わたしの加害
いまは秋?
毎日のプレゼント
少しの違和感
泣けないのかもしれない
夢で女性が自殺した
崩れ落ちないための処方箋
蛇蝎のごとく
息を助ける
冷たく眺めて
哀しみの哀しみ
人のいる場所
一日の苦労
涼しいな
文鎮
濡れた舗道
味方
ひとりの人間が死ぬということは
他人が遠くて遠くて遠い
名前を忘れそうな夜に
未来がない
三十二人
わたしには詩がない
死が眠る夢
憂鬱の種
昨日死んでいたら
落ち込むような恥
コーヒーが冷める前に
いい音楽、いい死
好きな曲に出会うと
空爆で死んだ子どもの写真
水の味わい
凶暴な気持ちがわいてくる
死者を知らない
夜行性の詩
きれぎれの言葉
やり過ごす
玉手箱
秋の骨
黒猫、いいこと
廊下になった気分
あわみどりいろ
きょう死んだ子ども
詩を食べましょう
本を貪る
気がつくと
不可解
詩は痛み
いつのまにかいた
一人称
本と共に
ひとりの自殺
殺さないで、殺さないで
感情が息をしていない
わたしは欠けていた
あなたの手紙
だれも死を知らない
恥と罪
フグ
こころを動かさない練習
固まるときに
小枝
影の饗宴
灰
這いずる憎悪
差し控える
終わってる
雲の上
檻の熊
どんな字面
よかったね
雨のように雪のように
ついで
止まれ、止まれ、止まれ、
棒でも
えらそうなおじさん
そんな真似はやめよう
死亡届
十年前の映画
おおっぴらに殺戮
満員電車のなかで人類を愛せるだろうか?
いつかまた
きょうは女の子の遺体の映像を見た
何の予告もなく人は去る
つい踏切に
はりぼて
ほっこり嫌い
もしも死体が雪になったら
いのちのかたちをした夜
浮浪者の冬
底の底まで
怒りをありがとう
十二月の手紙
こころを動かされたくない
いつも引き戻される
然るべきときに
呑気な嫌悪
あなたの頬に触れる風
あなたの弱さは正しい
おまえは人だ
口を縫って
辰
すべて一瞬
最初から止まっていたかのように
納得できないなら
書くほどではない言葉
まごころが喋りました
出来のよくない詩
あれほどの文章を書いた人が
飴玉
消費についての声
途上
ヴォネガットが弁護したセリーヌ
いつも周縁
翼の絵
夜がのたうつ
切実なる痛み
楽観的な夜
使いたくない言葉
スクロール
もうすぐ死ぬ予定はないけれど
手と手
好きなものが無意味でも
詩、です
人がこんなにいるのに荒野
自分自身がうっとうしい
夢に死者が
無題
一秒一秒が詩
空想の隕石
窓から射している夕暮れの光は
だれかがひとりで
触れたい沈黙
例の件
枝と枯葉
毎日のように読み返す言葉
返す日
いやだいやだ
理想の死人
詩をするぼくら
余りもの
いいものを見た
代理の沈黙
午前と午後
その色
だれも永遠には生きない
惜しみない拍手
遠くの自死
自衛の笑顔
泣きそうになるだけ
月を路銀に
荒野になった
死には慣れない
チャンス
わたしに許された最善の道
雑感
引き算しなければ
墓でしょうか?
落としてきたもの
不幸の雨
才能ある嫌悪の身振りに
死体にならないつもりだった
システムそのものが暴力
気づいたら
亡くなったと思えない人
ひとりを悼むこと
かき消さないでほしい
わたしの執着する綺麗事
サイコロステーキ
固着
失敗しよう
人に屈辱が必要なら
慣れないな
見下すという罠
点検中
消し飛ぶ人たち
この身体の重さ
感傷は悪いことか
不可解な重さ
痛みの影
雪の夢
水分のような
もう少し
だれかあなたに頼みましたか?
小さなイベント
暗闇の部屋に響く音楽
もっとも古い記憶
泡をつぶやいて
失敗した嘲笑は
静かな夜に、静かな感情
いちばん嫌いな季節
欠けつづける
血だらけの靴の写真
悲惨なものを見るたび
本が好きだった
砂粒のような日々
とつぜんポジティブになる
言葉を探すこと
エンドロール
疎外感
寂しさひとつ
わたしという窓が閉ざされて
軽薄な疑問
揺れる
パンはこねないけど
冷たいもの
水の余韻
暗い部屋、モニターの光、グラスの水
孤独のなかで受け取ること
カフカの耳
ますます尊敬し、ますます舐めている
漂流中
ぼくはこの世にいるのだろうか?
わたしのこころに関係のない死が
哀しいとしか
無い物ねだり
ふと思ったり
ゾロ目の罵倒
あふれました
老いを審くな
草刈りの音
ドーン・オブ・ザ・デッド
言えないさようなら
血を吐くような
艱難汝を玉にす、なのか?
叫んでほしかった
涙の代替物
二度と会えない親しさ
さざ波
詩は空費?
殺されてるよー
「仕方なくやっていること」
わたし以外がいない遊歩道
昨日と今日
過去には戻れないなんて
消えたい、とすぐに思う
鉛の涙
塵が降る
一秒先の音
空虚に浮かぶ
優劣をつけたがる
あなたの複数
陳腐な悪夢
この世は最低だな
空虚な広場で
初めての海
哀しむことを
掃除と詩
今日という日に死んだあなたのことを
リンゴの木
死体、詩的、死、詩
神には肌しかない
耳が開く
死者の言葉ばかり
きっとぼくらは知り合えない
沈黙する石
書くほどのもの
日が暮れたならカーテンを
ヘドロになる
いまぼくは固まっていて
微笑んだら
人が生きているありがたさに
初心者になろう
胸のなか、紙飛行機が
この有り様はどうだろう
冷たい孤独と温かい孤独
詩を書いてしまう
それは曇りのため
塵になるんだね
寸法の合わない言葉
最後から二番目の希望
白紙の砂漠
タスケテ
わたしがわたしであるということは
痛みというかたちで
心も心ならざりき
朽ちた後の夢
おののくような孤独
軽く軽く
すべての人間に負け犬の一面が
いつか聞く訃報
わかろうとする豚
話せる気がした
「こいつには何を言ってもいい」
重ねて塗られ
宙に浮かんだ水たまり
静かになるために
いのちの吸い殻
別の永遠
悪用
鼓動のない鳥
ほどけていく
未来の死者たち
シュレッダー
氷柱
暴力的な、あまりに暴力的な
毎日忘れ
一瞬で消えた、一瞬で死んだ
距離を尊ぶ
こんなに意味のない風景
たぶん孤独死
わたしが死者を思い出す
祖父を思い出す
天使病
屈辱の広場に
単線の気分
規範に外れた者たちは
一旦落ち込むと
わたしは人間が怖い
殺さない方がカッコいい
苛立ちを正当化するために
小さな魂
冬の夜明け
そこにいなかったかのように
膝に感謝
声は亡くならない
初めての夕暮れ
消え
ゴッド・ブレス・ユー
あまりに疲れ、あまりに眠く
存在するために書くのだと
底なし沼
あふれるもの
窓の外の夕暮れ
こころは老いない
波長の合わない優しさ
神への手紙ですか?
生活のリズム
小学生男児の排他性
匿名の海
残酷な日常
他人は玩具ではない
かの亡骸
楔
忘れようにも忘れられない
わたしのなかのあなた
寂しくなるような本
払いのけた
死ね、と
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