無題

文字数 130文字

 沈黙にすら意味がある
 沈黙には意味しかない
 余白を絶対視する死生観は
 かたちを魂とは見なさない
 隅まで塗られた認識を信じない
 点と点のあいだの断絶
 孤独と孤独のあいだの距離
 未完の世界の破れ目から
 明晰な論理としての空が見える
 色のない雲が安らいでいる臥所(ふしど)
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