壁と空気と床

文字数 126文字

 人に
 なにかを
 伝えること
 諦めた

 壁と
 空気と
 床に
 話しかけているだけ

 他人の言葉より
 壁の表情の方が
 よくわかるし
 親しみが持てる

 床の冷たさは
 人間の冷たさと違って
 害意がない
 無神経ではない

 空気に
 捧げるために
 つぶやいている
 無声のまま
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