命令する本
文字数 212文字
なんにも読みたい本がない
というとき
襲われる空白
が怖くて
しぶしぶ
新約聖書を開いてしまう
するとなぜか満たされてしまう
なぜだろう
たぶん福音書が
命令してくれるからだ
納得できる命令に出会えるからだ
無茶苦茶な命令ばかりなのに
整合性においては破綻しているのに
理念としては正しいような気もする命令にぶつかることができるからだ
そういう命令は
あまりない
現実にも本にも
自分の内側にも
こんなに異様な理念の言葉は
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