十二月の手紙
文字数 263文字
ぼくが生まれていなかった十二月
ぼくが生きている十二月
ぼくが生きていない十二月
どう違う
違わないよ
きっとね
大した違いはない
とるにたりない些細なものさ
いまはぼくがまだ生きている十二月
手紙を書こう
生まれていなかった十二月に
もう生きていない十二月に
こちらはなかなかの寒さです
こちらはそれなりの寂しさです
そちらはどうですか?
生まれていないのは寒いですか?
生きていないのは寂しいですか?
こちらとそちらの些細な違いがいまのぼくです
いまの十二月です
些細な詩を書いています
些細な言葉の温度を確かめるように
ぼくが生きている十二月
ぼくが生きていない十二月
どう違う
違わないよ
きっとね
大した違いはない
とるにたりない些細なものさ
いまはぼくがまだ生きている十二月
手紙を書こう
生まれていなかった十二月に
もう生きていない十二月に
こちらはなかなかの寒さです
こちらはそれなりの寂しさです
そちらはどうですか?
生まれていないのは寒いですか?
生きていないのは寂しいですか?
こちらとそちらの些細な違いがいまのぼくです
いまの十二月です
些細な詩を書いています
些細な言葉の温度を確かめるように