いつもこころの片隅には

文字数 216文字

 いつもこころの片隅には葬儀
 それはやめない
 途切れない
 死人は毎日生まれるから

 いつもこころの片隅には葬儀
 それがわたしの暗さでありわたしの不幸の源であっても
 絶対にやめない
 影を見捨てる理由にはならないから

 いつもこころの片隅には葬儀
 誇りもしないし隠しもしない
 喪服で晴天を(なみ)してうつむいても
 恥ずべきこととは思わないから

 いつもこころの片隅には葬儀
 いつも担い手が不在の(ひつぎ)
 いつもこころの片隅には
 いつになく暗い寥々(りょうりょう)たる葬儀
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