いつも後出し

文字数 166文字

 救いも優しさもいつも後出し
 約束された遅れ

 神が砲火のまへに立塞がらないで
 砲火に倒れた兵士たちのあとから祝福してあるく

 あの人のそんな詩を思い出す
 虚しいと感じることすら虚しい
 人の言動がことごとく白々しい
 きっと、わたしの死んだ五分後に、わたしの望んだ救いがやってくるのだろう
 わたしの死体に触れず、わたしの魂を無視した救いが
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