死を思い出して
文字数 311文字
死を思い出して力が抜ける
死を思い出して力がわいてくる
どちらもあるような
気がするな
なにがふたつを
分かつのだろう
いずれ死ぬ
だれもが死ぬ
なにをしても
どうあがいても
無駄じゃないか
無意味じゃないか
いつもそう思う
いつも無気力になる
死んだ人
たしかに生きたという軌跡
その想い出
まだ
消えてはいないということ
過去のすべてが灰になり
それでもまだ
火が
残っている
内側の内側の内側に
いずれ死ぬ自分の死の隣に
死を、視たい
拒みたい
受け入れたい
跪 きたい
呪いたい
殺したい
遠ざけたい
泣くように笑いたい
死ぬように生まれたい
死を思い出して
力が
こころが
気力が
光が
死を思い出して
死の隣に
死を思い出して力がわいてくる
どちらもあるような
気がするな
なにがふたつを
分かつのだろう
いずれ死ぬ
だれもが死ぬ
なにをしても
どうあがいても
無駄じゃないか
無意味じゃないか
いつもそう思う
いつも無気力になる
死んだ人
たしかに生きたという軌跡
その想い出
まだ
消えてはいないということ
過去のすべてが灰になり
それでもまだ
火が
残っている
内側の内側の内側に
いずれ死ぬ自分の死の隣に
死を、視たい
拒みたい
受け入れたい
呪いたい
殺したい
遠ざけたい
泣くように笑いたい
死ぬように生まれたい
死を思い出して
力が
こころが
気力が
光が
死を思い出して
死の隣に