泡をつぶやいて

文字数 136文字

 溺れながら眠るような
 ひとときの休息
 それは本当の眠りではない
 どこで目覚めても
 また水の中

 夢をみる代わりに
 泡をつぶやいて
 まだ、生きている、と
 たしかめながら
 沈んでいく

 海の底に
 魚はいるかな
 溺れるわたしを眺めながら
 わたしではない孤独に祈る
 泡の影にも似た魚
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