閉じない瞼

文字数 118文字

 死んだ祖父が
 眼を開けたままだったので
 瞼を閉じてあげようとしても
 うまく閉じられなかったのを思い出す
 もう、硬直していたのだ
 ときどき自分が
 祖父の遺体であるような気分になる
 見たくなくても
 眼を閉じることが
 できない
 死んでもなお
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