あわみどりいろ

文字数 442文字

 それなりに本は読んでいるつもりだけど
 その読み方といえばメチャクチャだ
 たとえば淡緑色という言葉が出てくる
 これを「たんりょくしょく」と読むのか「あわみどりいろ」と読むのかも知らない
 そのときの気分で、「たんりょくしょく」だったり「あわみどりいろ」だったりと、適当に読んでいる
 調べると「たんりょくしょく」らしい
 だが次に読むときはもう忘れていて、やっぱり「たんりょくしょく」もしくは「あわみどりいろ」という感じで読んでしまう
 そういう曖昧なままわかっていないものが多すぎる
 中二階というのもしばらくは「なかにかい」と読んでいて、だれかと会話していてやんわり訂正された
 ひとりで読んでいるだけだとなかなか気づかない
 口に出す必要もないから、自分なりの音で、勝手に読めるからだ
 学がないといえばそれまでだが
 とはいえなんだか
 最近はそれを面白く感じている
 わたしはなんて適当なまま字面を気ままに滑ってきたことだろう
 わたしだけのあわみどりいろ
 曖昧に適当に綺麗なまま
 こころに浮かべて
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