死の見えなさが危険水域

文字数 132文字

 死の見えなさが危険水域
 わたしたちは遠隔の死に慣れすぎている
 いとも簡単に死を疎外する
 隣の死体を鏡の向こう側に投げ捨てれば
 現実はおとぎの国として不動か?
 その鏡はもう割れている
 砕けている
 散らばってる
 かけらに映ったきみの死相は
 時を(はら)むように膨張している
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