哀しい読書

文字数 155文字

 好きな作家の新作を読んで
 やっぱり今回もいまいちだったな、と
 それだけ確認してページを閉じる
 これは哀しい読書ではないか
 間違った読み方というべきではないか
 とはいえその人がかつて書いた素晴らしい作品に
 いまでも敬意と恩義と愛惜を感じるかぎり
 哀しい読書をやめることもできない
 喪われたなにかをいまでも求めて
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