もっとも古い記憶

文字数 132文字

 団地の階段のそばに立て掛けられた自転車
 思い出した
 薄暗い部屋でこちらを見下ろしている祖母
 思い出した
 四角いテレビの画面のなかで青い残像を伴って分身するバルタン星人
 思い出した

 自分が思い出せるかぎりの
 もっとも古い記憶
 思い出した
 自分が生まれてまだ数年の頃
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