有限で卑小なる

文字数 174文字

 いつか触れた
 温かさ
 単なる幻
 だったのだろうか
 生きるに値すると思えた温もり
 単なる願望
 だったのだろうか
 雨が降るように幻滅が降ってくる
 冷たさの証明はいらない
 壊れた倫理の物証はいらない
 他人を信じない自分を信じない
 経験よりも言葉を信じる
 心臓を裏切る事実に打ちひしがれても
 善なるなにものかの不滅を信じる
 有限で卑小なる自分の生において
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