肩を貸して

文字数 148文字

 肩を貸して
 よろよろと一緒に歩いた
 柔く、脆く、倒れそうで
 寒さはひとしお応えそうだった
 老いは弱さではなく慈しみの契機だと
 そう感じたところで
 明るい未来が拓けるわけでもなかった
 生きる震えを感じただけだった
 肩を貸して、よろよろと
 足取り怪しく頼りなく
 空から遠い卑小な地面を
 一緒に歩いた
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み