蛇蝎のごとく

文字数 166文字

 どっちも嫌だ
 どっちも気に食わない
 いつもそう思う
 つま先ばかり気にして

 スイッチが入ると
 なにもかもが嫌いになる
 まず、自分が嫌いだから
 そこに映るものはみな嫌いになる

 愛する才能が、ない
 それでいて愛の欠如への嫌悪感も
 抜き差しならない
 蛇蝎のごとく

 景色を火だるまにして
 喜んでいるわけでもないのに
 気づけば次の
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