ぼくが必要としないぼくは

文字数 177文字

 ぼくが必要としないぼくは
 空気を窓辺に飾っている
 ハイカラな目つきでドアを睨んでいる
 ぼくが必要としないぼくは
 狭い知性でサボタージュをよそおっている
 ごろつきのような眼で音楽を眺めている
 ぼくが必要としないぼくは
 五十音のように記号的に分かれている
 サイコロの目のように運任せで現れている
 ぼくが必要としないぼくは
 嘆きの最寄りの性格をうろついている
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