二千年
文字数 233文字
二千年前に書かれた言葉に感動して
同時に
二千年経ってもそこで扱われた問題がまったく解決していないことに
愕然とする
なぜ、この本はこんな当たり前のことを言っているのだろう
そんなふうに片づけてしまえるなら
どれだけよかったことか
歳月を生き延びた言葉は
愚かさが不滅であることも証明してしまう
二千年は長いのか短いのか
愚かさは減じているのか悪化しているのか
これからの二千年はどうなるのだろう
そのとば口で塵になるだろう自分には
関わりのないことではあるけれど
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