夜行性の詩

文字数 160文字

 夜行性の
 救われない人間に向けて
 わたしはせっせと
 自分の夜を言葉に変えていた
 わたしの夜とあなたの夜は
 本質的にはなんの関係もないが
 他人に伝わらない痛みが
 午前三時の人間の胸をかきむしるという事実において
 あなたとわたしは似ているからだ
 夜行性の救われない人間に向けて
 夜行性の救われない人間が書く
 夜行性の暗い(うた)
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