氷柱

文字数 153文字

 露悪的なものは
 まったく好きではないけれど
 その人が抱えざるを得なかったもっとも温度の低い部分
 孤独が生み出した氷柱(つらら)のような言葉
 そういうものに触れると
 なぜだかほっとする
 わたしが冷たい人間だからか
 まず、その人の氷柱に触れてからではないと
 その人を信じられないような気がする
 氷柱が溶けた後の優しさも
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