第152話 子どもの熱・育児のトラウマ①

文字数 590文字

読んでくださっている方は、うすうす感じているかもしれんが、わしは子どもの熱というものに非常に過敏なんじゃ。
コロナ、インフル、ただの風邪でも、「高熱」ってワードにすげービビっているもんな、黒猫。
黒猫さん、お熱が出るのは、体内でウイルスや細菌と戦っているからだってなにかで読んだことがあるよ。


だから場合によってはむやみに解熱剤で下げない方がいいとかなんとか。

無理じゃ、高熱が子どもの脳にダメージを及ぼしそうで怖いんじゃ。
(スマホをいじって)

ほら、ネットにも出ているぞ。

高熱だけでは脳にダメージは残らないとかなんとか。

脳にダメージが残るのは、ウイルスや細菌が脳に侵入して引き起こされる脳症・脳炎・髄膜炎など。


それらの症状の一つに「発熱」がある。

ふむふむ。

38度くらいの発熱で、ほかに症状が無く、眠れて水分もとれて、尿回数も保たれていれば、2~3日お家で様子を見ましょうだって。

ちょっと待ってくれ。

ただの風邪なのか、重篤な病気につながるものなのか、素人にゃ判別つかんのじゃ。


急変したらどうする


147話『子どものインフルエンザ脳症』148話『子どもの後遺症』を忘れおったのか!?

まあ、確かにそうだわな。
どうどう、黒猫さん、落ち着いて。

生姜たっぷりの甘酒だよ。熱いから気をつけてどうぞ。

ウサギさんありがとう、いつもすまないねえ……ふう、美味し。


実は「高熱」には育児のトラウマがあってのう……

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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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