第19話 Twitter工作員②とワクチン忌避の呆れた理由

文字数 1,241文字

もう一つ見つけた反ワクチン派のツイート

(原文ママ)

「朝4時には起床し、洗濯、朝食作りをする88歳の知人がファイザー2回目接種の翌朝、意識朦朧のところをヘルパーさんに発見され救急搬送。

気がついたら病院のベッドだったと。発見が遅れてたら危なかった。

胆嚢炎だったようだが直ぐに退院許可も出て、ワクチンの影響だったのではと思う」

(あんま人のこと言えねえけど……文章ヘタだな)

それは胆嚢炎や。その特徴は完全に胆嚢炎やがな。そんなん胆嚢炎に決まりや。胆嚢炎て言うとるやないか。

え? ワクチン2回目接種したばかり? じゃあ胆嚢炎とは違うか……とはならんわ!!!

(ミルクボーイ)

元気だという先入観を与えようと工作しているけど、ヘルパーさんが入っていて介護がついている。

そしてこれは胆嚢炎。


ワクチンの影響では無い。

ワクチン関係なく胆嚢炎。
胆嚢炎ですね。
あ、(ソフトな反ワクチン派だったけど、親兄弟からけちょんけちょんに言われてワクチン打つことになった)お嫁ちゃん!


お嫁ちゃんはいつワクチン打つの?

やっと予約がとれて今月なんですよ~
(よし! 予約して偉いぞ!)
でも、野々村真はワクチン打ったのに、コロナにかかったんですよね。


ワクチンって効き目あるのかな。

あ、それ違うって! 野々村真はワクチン接種の予約をしただけで、打つ前に感染したんだよ。


それは反ワクチン派の情報操作! だまされるな!!

あ、そうなんですか。


(誰、この人?)

千葉真一だってワクチン接種しなかったから、亡くなったし。
千葉真一は82歳で高齢だから、コロナじゃないかも。
千葉真一はコロナで亡くなったんだよ。ワクチン打たないってポリシーだったみたい。


千葉真一、ワクチン打ったら90過ぎまで生きたと思うよ。だってJACだもん。

JAC、ジャパンアクションクラブか!

(千葉真一って、水素水サプリの広告塔だったんだよね)


(確かお嫁ちゃんも水素水好き……水素水と反ワクチンは相性いいんだね)

あ、そういえば近所のTさんなんですけど、ワクチン打たないって言うんですよ。
え、あの、なんにも考えていなさそうなTさんだよね。

反ワクチン派だったの? ぜんぜんそれらしくないけど。

その理由が、注射が怖いからなんですって!


いままでインフルエンザワクチンも受けたことが無いって。家族全員。

ええ~、よく家族も平気だね~旦那さんはなにも言わないの~?
不思議ですよね、その理由は私も引く。
ちょっと変わった人だとは思っていたけど、私もドン引きだよ。

いい年して注射が怖いなんて……

あんまり考え無しに無邪気過ぎるのも、スピリチュアルのカテゴリーに入れちゃっていいんじゃね?
そうだね、予測不可能なところが一緒だよね。
従来のコロナウイルスは6~7割の接種率で「集団免疫」を獲得するって言われていたけど……

感染力の強いデルタ株は8~9割の接種率が必要って言われている。


注射が怖いなんて言っていないで、なるべく足並みを揃えてもらいたいけどね。

注射針はすっごく細くて、過去最高に痛くなかったよ~
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色