第48話 猫くんと猫パパのカフェ訪問
文字数 967文字
カウンターに座った途端、喋り出す猫くんのお父さん。
息子から聞きました。
話を聞いて下さったそうで、その節はありがとうございました。
お恥ずかしい話、妻と妻の実家はかなりの自然免疫派で、ワクチン接種に大反対なんです。
私はこっそり打ちましてね、隠し通そうとしたら、うっかり接種証明書を見られてしまいまして、もう我が家は阿鼻叫喚ですよ。
陰謀論派は、ワクチン接種すると2年後に阿鼻叫喚の地獄が始まるって言っているけど、我が家はひとあしお先に始まりましたよ、地獄ってやつ。
そりゃあ、そうですよ!
今後、ちょっとでも体調を崩したりしたら、なに言われるかわかったもんじゃない!!
風邪でもひいたら、鬼の首でも取ったかのように、ワクチンのせいだって言うに決まっているし。
おちおち「疲れた~」とかも言えなくなる。
「自然免疫が優れているのに、異物のワクチンなんか体に入れるなんて信じられない」って、延々と講釈たれるのが目に浮かぶ!!
お父さんにはブレンドコーヒー、猫くんにはカフェオレを給仕する兄ちゃん。
そして本日のスイーツは、ウサギお手製、柚子入り蒸しカップケーキ。
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