第7話 小金井市医師会パンチライン一問一答①

文字数 946文字

もう目にしたかもしれないけど、東京都小金井市医師会のHPが攻めているよね。


「新型コロナワクチンについて」のメッセージ。

そうそう、私が質問(Q)を読むから、兄ちゃんはその答え(A)を読んで?


声に出して読みたい日本語だから音読し合おうよ。

え?(面倒臭いな)
じゃ、いくね。まずはこちらから。


Q「mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを打つと、自分の遺伝子に組み込まれるのではないか?」

ウサギ、ノリノリだな。

ほら兄ちゃん、無視しないで相手してやれよ。

…………フゥ


A「組み込まれません。mRNAはすぐに分解され、体内には残りません」

こうはっきり言ってくれると、浮動層の心は少し安まるね。
ちゃんと理解してんのか?
いや、雰囲気でわかったような気になっているだけかナ。
兄ちゃん、ウサギにもわかるよう補足してやれよ。

かく言うオレも細けーことはわからねえ。

えっと、mRNAは細胞の核の中に入らない設計になっているから、人の遺伝子に組み込まれるということはないよ。


仮に細胞の核に入ったとしてもRNAをDNAに変換できないし。


もちろん反ワクが言う「水銀」など保存剤は入っていないよ。

そしてmRNAは細胞に取り込まれてから20分以内に分解される。

コロナの免疫をつけるため作られたスパイクタンパクの設計図も、2週間以内には分解されて体内には残らない。


2回接種の約2週間後に体内に抗体ができて、ウイルスに対する抵抗力(免疫)がつくよ。

作者は8/11にモデルナ2回目接種したから、抗体ができるのは8/25頃か。


アイツ、副反応で翌日高熱が出て、そのとき氷入れたスポドリ飲み過ぎて胃を痛めたらしいぞ。

今は全身筋肉痛でヨロヨロしている。一見退化しているみてーだけど、進化中?

首に巻くタイプのアイスノンには世話になったってさ。

(やっぱりいらんこと言う海坊主だ)
(無視)

mRNAワクチンって耳慣れないかもしれないけど、基礎研究は20年以上行われているよ。


今回の世界的なパンデミックで超大国が資金と人員を投入し、これまでにないスピードで開発して安全性・有効性を確認したんだ。

おお! 胸熱展開じゃん。

やっぱり基礎研究って大事なんだね。

そうだね。(ニッコリ)
(質問に答えていたら一問目でこんなに長くなってしまった)


(次からは巻きでいくぞ)

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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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