第79話 全数把握について③(和歌山県知事)(再び神奈川県知事)

文字数 994文字

そして最後、和歌山県知事、仁坂吉伸氏。

東京大学経済学部卒。元経産省官僚、外交官。

令和4年8月29日の知事メッセージ


勝手に要約しました。

「(データ入力の負担について)届け出の対象を限定すると、その負担は楽になるが、別の混乱が発生すると考えたため今まで通りにすることにした」


「自分たちが把握していないところで、重篤な患者が出たら大変なことになる」


「感染者数が多く、和歌山の保健医療行政はしんどいけど、何とかしのいでいるので今の制度を変えるつもりはない」


「手抜き工事をすれば、あとでしっぺ返しを食らう」

「全数把握をやめる方向の県もあるが、それぞれの知事が判断されたこと」


「願わくば、全数把握の廃止の名のもと、報告や入力の廃止のみならず、保健所の感染防止対策そのものを限定してしまおうという動機に基づくものでないことを祈る」

リーダーシップに溢れているネ。

仁坂知事からも、誰一人取りこぼさないぞ!って熱意が伝わってくる。

確か、和歌山県は保健所調査に力をいれているんだったな。(第27話・第28話)
令和4年8月4日 和歌山県知事 定例記者会見

福井、鳥取、島根、和歌山、全員知事が元官僚だ。

官僚出身の知事って、やっぱり有能なんだね。
『全数把握について』回はこれでおしまいで、あとは徳島市阿波踊りのその後を話そうかと思ったんだ。

8月下旬に徳島県立中央病院が当面、一部診療制限(分娩休止・早産リスクありの妊婦さん受け入れ休止)を発表したことなどを。


でも作っている最中に、また、神奈川県の記事が見つかって。

ちょっと看過できないので、神奈川県リプレイします。

お、元ニュースキャスターの黒岩知事か。

・発生届対象外の人は医療費を自己負担

・体調の悪い本人自らが、行政サービス「コロナ119番」に電話する


これは……全数把握見直しに紛れて、医療費と行政サービスの削減?

「全数把握の見直し」っていっても、65歳以上や重症化リスクの患者は発生届を提出するって国の方針だよね?


神奈川県は「年齢や重症化リスクに関わらず全数把握をやめることを要望」?

これ、和歌山県知事が心配していたことが起きてるんじゃねえの?
これは全数把握とは関係ないんだけど、おまけ記事です。


石川県知事 馳浩(はせ ひろし)氏。

専修大学文学部卒、元国語教員、プロレスラー。

はあぁ~、こういう知事さんもいるんだね~ウサギは驚いた。
黒岩知事とはまた違った怖さだな。
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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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