第21話 免疫細胞たちの自己紹介

文字数 984文字

作者はワクチン接種2回目の副反応が激しかったみたい。

勤務先で「副反応四天王」認定されたとか……。

若いフリしているんじゃないの?
節々が痛むって、副反応じゃなくて元からじゃねーの? オバサンだから。

作者はなんか「副反応が激しい人は抗体ができている証拠だから、感染しても軽症で済む」って自説を唱えだしたみたい。

副反応の強さと、抗体獲得に相関関係は無いよ。
あ、そうなんだ。作者はがっかりだね。


ねえねえ兄ちゃん、副反応ってどうして起きるの?

じゃあ、僕の知っている範囲で説明するね。
僕は「mRNAワクチン」です。


新型コロナウイルスの ”突起” 部分のタンパク質情報(設計図)を持っています。

コロナワクチン接種
ワクチンが体内に入る
設計図通りにウイルスの ”突起” が作られる
この体内で作られた「仮ウイルスの突起」は張りぼて? または幽霊? のようなもの?


そして……次に起こるのは……

『仮ウイルスの突起』の出現に、自分の免疫細胞たちが驚き反応する。


「なんなんだ、アレは!? 全体像が見えない?」

「とりあえず敵認定? するぞ」

それでは、お化けの出現にザワつきだした免疫細胞たちの自己紹介


(今回、マジカル・カンファレンスのメンバー達に出張してもらいました)

私は『B細胞』です!


身体に入ったウイルスにくっつく「抗体」を作って発射しちゃいますよ~


これがウイルスにくっつくと、ウイルスは細胞の中に入れなくなるんだから!

忍者の ”マキビシ” がくっつくみたいなイメージ?


体中の血液に混ざってくまなくウイルスを探し出し、抗体で無力化させて排除するの。私得意のパワープレイよ!

私は『樹状細胞』。


血液によって体中のあらゆる場所に分布している。私がどれだけ明確に敵を把握するかが重要なのよ。


体内に入ったウイルスの突起を発見したら、指名手配書を作るわ。

キラーT細胞』『ヘルパーT細胞』、指名手配書を受け取りなさい。

私は『キラーT細胞』。


樹状細胞』から届いた指名手配書は頭に入れた。

B細胞』がバラまいた抗体(くっつきマキビシ)をすり抜け、細胞に入り込んだウイルスを、細胞ごと抹殺する。絶対に逃さない! 

私は『ヘルパーT細胞』。


樹状細胞からの指名手配書をもとに、攻撃の戦略を練る司令塔なんだ。

B細胞』には抗体を作って敵の排除、『キラーT細胞』には敵の殲滅を指示する。とにかく盛り上げていくぜ!

次回へ続く
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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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