第4話 擁護すべき層

文字数 921文字

擁護すべき層


シングルマザーや苦学生、それから小さい子どもを抱えたりして、仕事やバイトを休みにくい層。

とにかく生活に追われて多忙。生活に疲弊している。


それと、親が反ワクチン派の子どもも擁護すべき対象。

副反応で熱が出ても仕事を休めない。

そう考えるとワクチン接種に躊躇してしまう。


小さい子どもがいるから、寝込むわけにはいかない。

その間誰にも預けられないし。

なんとか、なんとかこの層に救済を


ワクチン接種はこの後もしばらく続くと思われるし、安心してワクチン接種ができるような社会になってほしい!


それと反ワクの親は、子どもを洗脳してくれるな。

ここから読んだ人(そんな人いるのか?)へ。


『反ワクチン派の生き残った世界』というのは、SFの設定です。


ワクチン接種派が死滅したという、パラレルの世界線。

例えて言うなら、フィリップ・K・ディック『高い塔の男』の超下位互換。


または理系生き残りゼロ、文明が進化しないチープな『Dr.STONE』(漫画)

お、おまえ誰だ。
作者から派遣されました。


画面が地味なウサギでパッとしないからって。

あ、助かります。
反ワクチン派としては、今までお慕いしていた(黒幕の)先生が、ワクチン接種派と一緒に亡くなってしまったことを知ったら、どんな顔をするんだろうねえ。

ワクチン接種をしたという可能性を除外して、


「ちょうど寿命だった」

「別の持病があった」


そんな認知の歪め方をサラリとするんじゃない?

私これなら、ワクチン接種をした気心の知れた話の通じるみんなと、一緒に亡くなってもいいかなぁ。

負け惜しみじゃないんだからね!

5Gに接続されてマインドコントロール(?)されるかもよ?

いいよ、いいよ、だって楽そうじゃん。

みんなと同じ考えになって同じ海にたゆたう感じ? 初めて心に平穏が訪れそう。


ところで誰がなにをコントロールするの? 課税されるの?

最悪のシナリオは、ワクチン接種した我々になんらかの後遺症が残り、そのまま生き長らえること!!


初見に味わう不調を抱え、反ワクチン派が調子づいている社会で生きなくてはならない、その屈辱たるや……!

『反ワクチン派の生き残った世界』か。

なんか昔の筒井康隆が描きそうな、ドタバタ、スラプスティックなパラレルだね。

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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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