第146話 心筋炎リスクと読解力(そして身内の反ワク)

文字数 1,346文字

女性週刊誌と反ワクさんは相性抜群。
「ワクチン打ったら心筋炎ガー」は、反ワクの定番商品だよな。
でも実際に、コロナワクチンの副反応に、心筋炎リスクがあるんだよね?
うむ。それは織り込み済じゃ。
その上で「リスクとベネフィットを比較して」ってやつだな。


一度言ってみたかったんだ。よく千葉の熊谷知事が言っているから。

ちなみに熊谷知事の比較判定は独自路線が過ぎるんだよな。

副反応(リスク)と効用(ベネフィット)を天秤にかければ、おのずとベネフィットに傾く筈なんじゃがのう……
あと、反ワクってやつはとにかく、河野大臣の言うことすべてに逆張りするよな。
そうじゃ。ちょいと脱線するが、2月には「ビワの種」騒ぎがあったんじゃ。
反ワクさんたち、相も変わらず臨戦態勢のしんどい人生を送っているね。
心筋炎に関して、新米ID先生からのツイートじゃ。


残念なことに……文章が反ワクさんでもわかるように書かれておらんのじゃ。

確かに句読点無しで、ちょっとわかりにくいかナ。
反ワクが、自分たちに都合よく解釈しそうだな。
新米ID先生、反ワクさんの「曲解力」を舐めておる。


いやまあ、反ワクさんが読むことを想定していないのじゃろうが。

反ワクなら、

「mRNAワクチン後の心筋炎は死亡リスクが高い」ってまとめそう~

ハートの表がわかりやすいかも。
Offside先生が気がついてくれたんじゃ!
本当だよね、なぜそうなる~
大津先生が、横浜市立大学の研究結果をツイートしてくださったんじゃ。
ふむふむ。コロナワクチン副反応の心筋炎は、ほんまもんの心筋炎と比べて軽いってコト?
河野大臣のお話と一緒だネ。
引き続き、Offside先生のツイートをご覧あれ。

わかりやすいんじゃ。

実は身内の話でお恥ずかしいんじゃがの。


兄が2回目のワクチン接種後、どうも1か月くらい心臓周辺が痛かったらしいんじゃ。

それでワクチン接種はもう懲り懲りとなって、次に届いたワクチン接種券をゴミ箱に投げ捨てたそうなんじゃ。

これは自然派・反ワクお嫁ちゃんから聞いた話での。真偽のほどはわからん。

う~ん、登場人物二人とも、「信用ならない語り手」ってやつ?


本人の痛み、感覚、程度は、本人にしかわからんからなあ。

マジかもしれないし、盛っているかもしれないし、そして誘導されているかもしれないし。

そうそう。

お嫁ちゃんはソフトな反ワクかと思っていたらの、実はゴリゴリの反ワクじゃったし。

お嫁ちゃんに言わせると、プーチンは救世主らしいんじゃ……

でももうコロナも収束に向かいそうだし、そういう方はあえてワクチン接種しなくてもいいんじゃない?
そうじゃな。

でも、その感覚・考え方がモヤッとするんじゃ。


兄は基礎疾患があっての、コロナワクチンの副反応でソレなら、本番(感染)は大変なことになる可能性があると、わしならそう考えるがのう……


わしが神経質すぎるのか? 

まあ、反ワク思想者と意思疎通ができるとは思っておらぬから、「へえ~」で流したけど。

(黒猫ってさ、3年前の親父の葬儀で兄と喧嘩して以来、兄との共演NGなんだよな)(ヒソヒソ)
(そうそう。お兄さん夫婦が反ワク化して、ますます心理的分断が深まるネ)(ヒソヒソ)
気を取り直して、昨今のコロナというものは~
そうなんだ。

本当の意味での収束は、まだまだ遠そうだね……

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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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