第15話 ゆるふわ雑談 反ワクチン派界隈F
文字数 1,576文字
ラスボス登場。「F医師」
この方は熱狂的信者こそ多くはないけど、昔から社会への影響は看過できないものがある。
F医師は昔から本をバンバン出して、軒並みベストセラー。医療マンガの監修もしている。メディアにも出ていたよね。
へえ、菊池寛賞も受賞しているんだ。
がん治療に対し、外科手術・化学療法・放射線治療に否定的。
作者の亡父みたいに、積極的治療を嫌がった年寄りならそれでもいいけど……。
F医師は1986年までは、放射線治療に関する一般的な論文を寄稿していて。
これは「岩田健太郎医師」の記憶をもとに書かれていたブログだから、一つの参考として聞いて欲しいんだけど……
ちなみに岩田医師は、感染症専門内科医。神戸大学教授。
2020年イギリス船籍ダイヤモンド・プリンセス号で集団感染が発生したとき、キャラ強めをアピールされました。
【岩田医師のブログ要約】
・昔、F医師の意見は理路整然として拝聴すべき点が多々あった。
・しかし、当時のがん学術界がそれを黙殺、全面否定、人格攻撃した。
・結果、F医師は引き籠もり、F医師の話を聞いてくれるのは編集者と患者のみとなった。そしてF医師はそちらの世界へ逃げてしまった。
昔のF医師を知る複数の医師から、
「元のF医師は高潔で理想主義者、それがゆえに根回しなどは不得意な人物」
と称されているのを観測したよ。
F医師は共著で、自分が勤務していた大学病院での処遇を「反旗を翻して定年まで村八分」って書かれている。
まあ、勤務していたのがハイブランドな大学病院だから、辞めたらもったいないもんね。本を出すとき箔が付くし。
最初から「信者ビジネス」をしている確信犯のA医師たちとは、ちょっと毛色が違うね。
闇落ちしてモンスター化だな!
F医師の本を読んで、ガンを放置した患者がいっぱいいるらしいぜ。
F医師、7月にもコロナワクチンの副作用の本を出したばかりだね。
F医師の場合、”副作用”表記している。
ところでF医師の本、小●館から発行されるんだ~
小●館といえば週刊誌「女性●ブン」でワクチン接種に対する不安感をいたずらに煽り続けているよね。
小●館は”そっち”に舵取りしたのかな。
あ、そういえば医者で作家の知念実希人先生、「女性●ブン」の記事がきっかけで、小●館と縁切ったんだよね。
かなり苦渋の決断だったみたい。
【知念実希人先生のツイート要約】
・今後、『十字架のカルテ』の文庫化、続編は別の出版社からの発行を目指す。
・理由は、小●館とのおつき合いの条件として「ワクチンに関する不正確な記事で公衆衛生を害さない」と言う約束を取り交わしていたため。
・今回週刊誌に掲載された、ワクチン忌避に繋がりコロナ禍を長引かせ多くの方の命を危険に晒す可能性のある不正確な記事には、心から失望した。
・今回の件は自分の我儘であり、担当編集を含む文芸出版部の皆さまにはまったく非は無く、迷惑をかけて申し訳なく思っている。これまでのご尽力に心から感謝している。
知念先生は有意義な医療情報をツイートをされているんだよね。
ワクチン接種の枠情報なんかもこまめに。
作者は、本を読んだことがなくて申し訳ないと言っているよ。
この週刊誌、見出しだけでも胸焼けするな!
こんなの信じる人いるの?
ウサギさん、目が死んでるよ。大丈夫?
新鮮な卵と牛乳で作ったプリンがあるよ、食べる?
うん! 食べる~カラメルソースたっぷりでお願いします~
オレも食べる!
F医師がサプリは要らない、免疫力アップには卵と牛乳って言っているもんな。
へえ、サプリを売らないんだ! やっぱり他のトンデモ医師よりどっしりしているね。
印税とセカンドオピニオン外来で潤っていらっしゃるから……
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)