第39話 SNSは混戦模様

文字数 1,238文字

医師クラスタが参戦。
8/19 ばりすた脳神経内科医:


まともな医師は主観の怖さを知っています。

主観がもたらす間違いの反省から、医学・科学は何万人分以上の経験を、同じく沢山の専門家の目と脳を通じて”正しさ”を判定しているのです。

熱心に沢山の人に関わっているような姿を信用したくなるのは分かりますが、それは正しさとはまた別なのです。

連投
8/19 ばりすた脳神経内科医:


営業の数を積んだ芸人さんが必ずおもしろいかと言うとそうとも限らないでしょう。

さらに医学的正しさとなると客観性が何より重要です。


人柄が良いのと、言ったことが医学的に信用できるのかは別の話。

彼の言葉こそ正しいという世間の空気に、ちょっと待ってねと言いたいのです。

また別の、小児科医らしき人が、ブラマヨ吉田のツイートをパロディ。
8/19 io302:


医者にも、TV出るのと出ないのがいます。

『500人以上コロナ患者を診てくれた長尾先生』がなぜ出演できるのか、現場で新型コロナウイルスに直面してる医者ほど、『何人診たか』にこだわりませんし、TV出演する時間もありません。

どうしたら連日TV出演できるのか、教えてもらっていいですか?

この人も連投~
8/19 io302:


医学デマを拡散する事は、芸能人個人の問題ではなく、ファンを巻き込んで被害が甚大になっていく。

ブラマヨ吉田ほどの有名人であれば、『吉田さんがイベルメクチンが新型コロナウイルスに効くって言ったから』と、医療機関に殺到するのは目に見えている。

またまた連投。
8/19 io302:


その時『長尾和宏先生がそう言ったから』なんて言い訳しても、長尾和宏せんせは助けてくれない。自分の患者さんじゃないからね。

なので、賢明な芸能人の人達は、キワモノの医学情報を鵜呑みにされない方が身のためです。

ブラマヨ吉田はイベルメクチンのことは、まったくわかっていないんじゃないか?

ただ現場で頑張る人情味あふれた町医者の長尾先生を応援したい、っていうそれだけの単純な熱い気持ち?


それなのになんなんだ、こいつら……みたいに思ってそう。

イベルメクチンが悪者みたくなっちゃうけど、問題なのは、

「イベルメクチンがあるから、コロナワクチン打たない」勢、反ワクチン派が群がることなんだよな~


イベルメクチンがかわいそうだよ。いい薬なのに、間違った使い方されて~

それから、長尾医師は軽傷者ばかりを診ている疑惑があるな。

町医者では手に負えないような重症化した症例は、大病院へ送るのは当然のことだけど。


もしかして本のタイトル『~ひとりも死なせへん』が成り立つのはそういうことか?

なるほど! 海ちゃん、鋭いね~

確かに、難しい重症患者は、腕のいい名医と言われる先生のところに送られるものだよな~


重症化したら死亡してしまう症例も、やむを得ず出てくるだろう。

つまり、死亡症例をたくさん診ている医師の方が、名医ということか。


死なせてしまうからヤブ医者、死なせないから名医とは言い切れない、扱う患者を見ないといけないな!

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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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