第84話 ネットでみたコロナ感染者体験談

文字数 1,258文字

9月、オミクロンに感染してしまいました。
あ、黒猫さん。治ってよかったね。

はい、温かいほうじ茶をどうぞ。ウサギお手製の蕪の千枚漬けもあるよ。

ウサギさん、ありがとう、いただきます……ポリポリ

コロナ感染後、スイーツに興味がなくなっちゃってさ……漬物美味しいな~


みんなも気をつけてねと言いつつも、これもう、遅かれ早かれ軽度の差はあれ、全員がなんらかの変異株に感染するような気がする。

まあ大変だったな、ほら、小判やるよ。なにか滋養のあるもんでも食えや。


でも連載をする上で、体験者としての箔がついたんじゃねえの?

なるほど……そういう考え方もあるか。ありがとう、海ちゃん。
ところで、療養期間はなにしていたの?
午前中はリモートワークで、午後は気分転換に他のコロナ感染者の体験談をチェックしていた。

咳がひどいときはね、上半身を起こしている方が楽だったりするんだよ。


最初に参考にしたのはね、大塚篤司医師のブログ的な記事。


大塚医師は、近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授。信州大学医学部卒。

ワクチン3回接種済。7月前半に感染。

【大塚医師の経過】


①始まりは、強い疲労感と、激しい喉の痛み


②37度台前半の微熱、喉の痛みは4日間続く


③喉の痛みが治まってから、咳、腹痛

(ウイルスの感染が喉から徐々に体の下の方へ流れていく感覚)


④発症から10日目で帯状疱疹(右の背中)を発症~数日で完治


⑤発症から2週間経過しても倦怠感が持続

(隔離解除後に無理して出張に行ったためではないかと回想)

②が自分と似ていた。

自分と似た人がいると、なぜかホッとするね。

感染きっかけで、帯状疱疹になったりするんだね。油断大敵。
やっぱり無理は禁物だね。
それから千葉県知事、熊谷俊人氏。

早稲田大学政治経済学部卒。ワクチン3回接種済。

なんだろ……この書き方、理路整然の中に微量のモヤっとが混在しているような。


今まで宮崎市長の清山氏や、おじま紘平議員(東京)のわかりやすいスッキリツイートばかり見てきたから、うーん、新感覚……


でも熊谷知事、Wikipediaを覗くと、すごく「数字」を出している知事なんだよな。

迅速な行動力と対応力があって、ITにも強いし。

ま、そうなんだよね。


それからツイートさかのぼって確認したら、コロナ感染時、薬を飲んだのは1回だけだってさ。

黒猫さんは熱に弱くて堪え性が無くて自分に甘いから、すーぐ薬を飲んじゃうもんね。
うん、すーぐ飲んじゃう。39度近い発熱なんて無理だよ。

というわけで、熊谷知事の体験談はあまり参考にならなかった。

熊谷知事、反ワクさんたちを上手くあしらうために、こういう書き方をしているような気がしないでも……

うーん、どういう方なんだろう、ちょっと気になる。

あ、関係ないけど身長181㎝なんだ。

お、熊谷知事、コロナ治ったら日課の早朝マラソン復活させている!

スゲエな。

黒猫さんも早朝マラソン……は絶対に無理だろうから、お散歩とかしてみたら?

朝晩秋めいてきたし、気持ちよさそうだよ。

途中でコンビニ寄ってもいい?
それは散歩じゃなくて、ただの買い物……
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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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