第31話 【日常回】3人の出会い

文字数 766文字

今回は、いつもの3人がどこに棲息しているのかをご紹介します。


住んでいるのは三依市奥雲間村。

(一般小説:『タロットカードの雨』の舞台)

【奥雲間村の気さくな長老】


悪魔のお兄さん、奥雲間村にようこそ。

よかったら、あのログハウスを使ってください。

(常世沼のほとりの建物を指さす)

なかなかセンスいいでしょ? 私の自作なんです。


カフェでも開いたらいかがですか? みんな喜びますよ。


ここにはたまに「マレビト」が訪れるので、そのときは珈琲でもご馳走してあげてください。

ありがとうございます。お言葉に甘えます。
実は勝手にログハウスに住んでいたウサギ。

(あ、見つかっちゃった)


……こんにちはお兄さん。

ウサギはお兄さんの邪魔にならない、いいウサギだよ。

フフッ、ウサギさんも僕と一緒に住む?
うん!
カフェをするとなると、珈琲豆や茶葉を仕入れないとね。


でも僕、手ぶらで来たからお金持ってないんだ。

仕方ない、ウサギの宝物を売って、お金を作ろう。
ウサギさんの宝物ってなあに?
森で集めたきれいなドングリや松ぼっくりだよ。
そこに突如、常世沼からある物体が。
なんだそりゃあ!

しょっぺーもん集めてんな~

な! 失礼な!
どちらさま?
常世沼の主(ヌシ)の海坊主だよ。ここが気に入って棲息しているんだ。


ほらよ! 沼底に隠されていた徳川の埋蔵金だ、好きに使え~

主と名乗る物体は、ログハウスに併設されたテラスに、金塊を無造作に並べる。
わわ、これってお宝!?
ありがとう、これで資金面のお悩みは解決だね。


ところで誰が珈琲とか淹れるの?

ウサギは無理。

原液を水で希釈調合するタイプの乳酸菌飲料しか作ったことがないよ。

俺も無理だよ。
(見てわかるよ)
じゃあ僕、ちょっと町のカフェで修行してくるよ。
じゃあウサギもスイーツ作りを修行してこよう。


ウサギは真面目だからね。

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登場人物紹介

素朴で真面目なウサギ。お昼寝とスイーツが好き。三依市奥雲間村でのんびり暮らしている。

雑談がガイドラインに抵触しないよう、作者からお目付役を頼まれている。


物知りで穏やかな悪魔のお兄さん。

反ワクチン派たちが、預言やら悪魔やら千年王国やらをしきりに口にするため、気になってこちら側に遊びに来た。

山奥の奥雲間村が気に入って滞在中。

海坊主だが、奥雲間村の常世沼(とこよぬま)が気に入って棲息している。

各方面に遠慮無く喋る自由人。

喋っているのは海坊主なので大目に見てください。


町中にあるウサギの実家に住むお嫁ちゃん。

家族の健康を第一に考え、健康食品に傾倒した結果、自然派ママの洗脳を受けてしまう。

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