28時間前 若女将のクラッシュまでに表示時間を変更する

文字数 1,097文字

広岡ビーム!
屏蔽屏障

くそ、バリアか。


広岡ビーム!

広岡ビーム!

広岡ビーム!

効かないよ。


こっちの番だね。

死亡激光

くそ、ビームか。


広岡バリア!

割れた?

うわあああああ

うるせえな……。広岡? 夜這いか?
夜這いも有りだが、俺は若女将を守りに来た。
私はおばさんと戦いに来た。
げっ、欲求不満的妄想十代少女じゃないか。

こいつは強いぞ。広岡では無理だ。

ならば抱きつく!
え? や、やだ……

わお! 私にか! って、やめろ!

ボコ、バキ、ボコ……って、脱がすな。貴様も脱ぎだすな!

な、なんなの? 大人っていきなりなの?
肌と肌を密着する必要があるのだ!

ともに広岡ワープ!

 
……逃げられた。
奴らの行き先なら分かりますよ。中里のもとに逃げる。そこには中島がいる。
マフガフさん……いつの間に?
若女将クラッシュまで――


28時間

念のため懐中時計でもチェックしてみたが……、やはりかんばしくないな。
中里! ひつまぶしなどという贅沢品を食べやがって!
はやく離れろ、ボコボカ
おお、全裸の広岡と半裸の若女将が抱き合い時空を越えて現れるとは。
幸いにも大谷さんがトイレでよかった。
それよりもだよ若女将、呪いを受けた覚えないかな。
呪い?

……43日前ぐらいに品行方正でない客に教育を施してやったら、そのオヤジは『お前を44日後に死なせてやる』とか言っていたが、それは呪いとは違うな。コホコホ

……おそらく呪いのたぐいだな。幸いにもまだ一日ある。呪いをお祓いするか――
呪いをかけた奴をぶっ倒す!

両面作戦にしよう。俺はボス宇宙人と組んで呪ったオヤジを探す。中里と早霧ちゃんは若女将を護衛してお祓いしてもらってくれ。

さすが広岡。俺よりすべてに秀でているだけあり、完璧な仕切りだ。
私は何すればいいかな?
魔法少女中島は、若女将をつけ狙う天才少女辛を返り討ちしてくれ。魔道団預かりの小川課長代理見習をレンタルしてやる。
……。(どう考えても私が一番ハードな任務。だとしても若女将を守るために戦わないとならない。あれ? 電話が鳴った。マクガフからか)

ちょっと失礼。

お待たせしました。お会いするのは来週でしたよね。
『名古屋に単身出張していてね。さみしくて君の声を聞きたくなったんだ』
すごい偶然! 私も名古屋にいます。
『へえ。せっかくだ。いまから会おう』
ごめんなさい。忙しいんだ。じゃあね。
……私は電波越しに声を聞くだけで所在を確認できる。地鶏のひつまぶし屋だ。
……おじさんは人じゃないよね? それに強そう。もしかしたら私よりも。
ふふ。君に隠しとおすのは無理だったね。

察しの通り、私はとてつもない力を持っている。偉大なる大悪魔の筆頭三幹部を名乗れるほどにね。ふふふふふ……

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