ドン・キホーテを継ぐ者―LIE―(3)
文字数 874文字
一試合目
桃の悲鳴が途絶える。
彼はフェロモンミステリアスのミステリアスな攻撃を受けて力尽きた。
二試合目
白の絶叫が途絶える。
彼は温情ロングヘアーの非情な攻撃を浴びて絶頂して果てた。
三試合目
死霊である藍が笑う。
彼は、違法だけど合法のふりをしたロリの真似のカタストロフィな攻撃により、ノボリベツごと消滅した。
四試合目
俺の言葉に刺殺溶解が頬を緩めかけて、きつい表情に戻る。
温情ロングヘアーが枝毛を探りながら言う。
幼女ぽい何かがいきなりキレた。火炎放射器ぽい何かを仲間へ向ける。
温情ロングヘアーが長い髪を振り乱しながらクッタラ湖へ飛びこむ。
俺の手を誰かがつかむ。……これは時空ワープ。俺は強制的に退避させられる。
フェロモンミステリアスが腰をさすりながら、上気した目で俺を見つめていた。
……。
……。
(あいかわらず俺は女にモテるけど、てっきりJKの刺殺溶解に救われたと思っていた。フェロモンミステリアスはミステリアスなフェロモンに満ち溢れていようが、三十路折り返しだ)
違法だけど合法のふりをしたロリの真似だけは倒さないとならない。君とお
フェロモンミステリアスが、爺さんが運転する軽トラックをヒッチハイクする。彼女は助手席に、俺は荷台に乗せてもらう。