985日前 チェントフォーレ比企が快進撃する

文字数 805文字

比企郡をホームとするクラブチームの名前は、郡民の公募から、吉見の百穴の“百”と森林公園の“林”のイタリア語を組み合わせた造語である『チェントフォーレ比企』に決まった。

更には日本サッカー界にコネを持つドツボリーナのおかげでJ2に途中参加できた。ついでにシーズン途中なのにJ1クラブとの入れ替え戦まで組んでもらえた。

今日のオドローゼ郡上八幡との試合に勝てば、念願のトップリーグ入りできる。

うりゃー!
すごい、町田のエースさんはこれでハットトリックだ。
ふふふ。

そっちよ!

ナイスアシスト!

行け、広岡シュート!

ああ、惜しくも外しましたが、ドツボリーナさんの絶妙なスルーパス。その前のドリブルも華麗でした。
カウンター攻撃など意味ない。
削りまっし!
センターバックの二人はまさに鉄壁。
うひょひょひょひょ。

そっちに渡しちゃうし。

ボランチの悪霊さんからのサイドへのパス……。
行け、ミンミン!
はい!
逆サイドへの正確なロングパス。駆けあがる左サイドバック。瞬時に相手ディフェンスラインが切り崩された。
ふふふ。
おお、ワンタッチパス!
とどめよ!
惜しい、ポスト直撃。だとしても三列目からの飛び出し。攻撃に比重を置いている。
ふん。決まりだな。
なんというポジショニング! 今日4点目!

まさにチームのエース!

ひひひ、愚かな地球人の割にはやるではないか。
さらにはボス宇宙人もいる。前半の彼のポストプレーがあったからこそ、オドローゼ郡上八幡ディフェンス陣は後半のドリブルメインの攻撃に対応できなかった。
みんな素敵。うふふ♡
ゴールキーパーも暇そうですね。
ゴーゴー、チェントフォーレ!
ゴーゴー、比企!
何よりも五千人のサポーター……。

もうアディショナルタイムか。時間を忘れさせるサッカーだった。

ピ、ピー


試合終了のホイッスルが鳴った。

こうしてチェントフォーレ比企はJ1昇格を果たした。

だが俺たちの最終目標はそれではない。

クラブチーム世界一になるまで戦い続ける!

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