2091日前 紅一点が現れる
文字数 874文字
私も悪魔ですので、ここにいた人間で最後に立ち去った者の魂を100日ほどいただきました。圧縮して1日分にいたしました。
弟がいつもお世話になっております。プブンバは昔から引っ込み思案で、私のスカートの後ろをつまんで歩く男の子でした。心配でしたが、ここまでは団長のおかげで……
最後に立ち去ったのは広岡。奴は前回の戦いの勝利の結果、予定クラッシュ年齢が140歳から145歳に上昇した。百日ぐらいでは文句言わないだろう。
前回の石和湯煙旅情編をご覧いただいた方ならご存じだろうが、俺はポボンバに会っている。あのとき、俺の特殊能力であるレベル盗み見が発動した。ポボンバのレベルは4000前後。化け物だ。
ピビンコが泣きだした。ぺベンバを倒したのは俺と早霧で、パバンバを倒したのはボス宇宙人だ。いまはまだ知らせないでおこう。
新富町か。俺はすかさず頭の中でナビをする。白金台からだと日比谷乗り換え、さらに有楽町でも乗り換えか……。しかも日比谷構内を五分ぐらい歩かされる。面倒だな。
誰もが茫然としている。そこはどこだ? なにがあるのだ?