男女七人晩夏物語

文字数 1,149文字

偏差値低い山手線内の女子大と合コンなんて、さすがは広岡だ
じつにお持ち帰り率が125%だ。つまり、4人に1人は2人持ち帰っている
でも、あの女子大は容姿も偏差値に比例していると噂があります
俺は見た目にこだわらないぜ。女はエロければ何でもいい
このお店だな。こんちは
あ、広岡さん、こっち、こっち♡
一人め、よし。
わあ、お洒落な人ばかり!
二人目も、よし。
じー……ぽっ
…………虐殺兵器がいるぞ。
……しけた男だらけだな。私は帰るわ。さよなら
なんてことだ。これでお持ち帰りできるのが二人だけ、持ち帰られる恐れがあるのが一人になってしまったぞ。
とりあえず自己紹介しようぜ。


俺は広岡。特技は一晩十発。

きゃあ、広岡さんのエロ

私は鍋島。夜になると化け猫になっちゃいます♡

じゃあ退治しないとな。


俺は町田。特技は抜かずの三発だ。

え? 気が合うかも。

私は毛利。三本の矢を束ねて相手します♡

じゃあ、私は広岡さんに、毛利は町田さんに持ち帰られるでいいですか?
出会って三十秒だけど、仕方ないな、ははは
せっかくだから四人プレイしようぜ。

じゃあな、残りかすども

カランカラン、バタン……


四人は会費を置いて出ていった。

……。
……。
……私はピビン子。特技は『言われるままに脱ぎ、自発的に奉仕する』です。
へえ、だったらバレンティン君と気が合うかもね。彼は真面目に見えて――あれ?
 
どひゃー!
なんてことだ。瞬時に逃げられた。しかも会費を払ってないぞ。
……二人きりになりましたね。あなたと私は見えない糸であそことあそこが繋がっている。最初からそんな気がしていました。じゅるっ
残念だが、それは妄想だ。今日は解散し……なんだ、急に力が抜けてきたぞ
……空気感染型のレ○プドラ○グ。こんなに効果があるなんてジュルッ

介抱しますね。近くのお洒落ホテルのクーポン券を持っているので、そこで休みましょう。ハアハア

た、助けて……
力が抜けても大丈夫です。私はカ○グ○ゴ○ル○を常備していますので、あそこだけは元気になりますよ♡
いいかげんにしろ!
ひい、あ、あなたは
お前の兄だ。長兄だ!

ピビン子よ、抜け駆けは良くない。三人プレイだ!

どひゃーどひゃー!
兄となんて……、私はモラルに反したことをできない。さよなら!
カランカラン、バタン……


ピビン子は泣きながら出ていった。

では二人きりでじっくりひと晩楽しもうぜ。俺の住まいはここから歩いて十分……誰だ?
ラーテルだぎゃ!

今夜は無差別に殺戮したい気分だぎゃ

喰らえ!
ぎゃー!
CRASH!!!
おお、ラーテル君ありがとう。助かりました。
お前もだ!
どひゃー!
CRASH!!!



 

あーあ。ラーテルちゃんが殺戮しだすと手がつけられないね
クォッカちゃん、そろそろ埼玉奥深くに帰ろうよ
うん。山手線内は楽しいけど怖いからね
では出発しますよ
ぷ、ぷー
おしまい
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