760日前 日本列島ここが中心での戦いは続く
文字数 1,108文字
おお、悪霊。ちょうどよかった。
クラッシュまでが760日になろうが現実感などない! というか今人類が滅亡しようが、俺と早霧は760日は生き延びるではないか!
なので、君のエナジーを俺経由でピヨタンに授けてみる。やっちゃってください。
こ、これぞ怨霊。すさましい負のパワーが俺を襲う。
……俺って金沢まで来てなにやっているんだろう。というかあと2年ちょっとしか生きられねーし。
ピヨタンがさらなる変化を遂げる。
のりのりの爺さんがのりのりで光線を放つ。
強敵であった町田のエースが、ついに日本列島のセンターで倒れる。
なのに。
魔法少女中島は営業を始めるほどに余裕ではないか。
……ワンダーツーダーサンダーをこれ以上受けたら、広岡ほどの体力回復力がない俺だと辛い。
さすがピヨタン。魔法少女の呪文をかき消した。
しかし、消耗戦になると俺たちがジリ貧になるのは目に見えている。
たまたま通りかかったUFOに乗っていたのはボス宇宙人だった。
……なるほど。ここは私に任せなさい。
魔法少女中島よ、あなたとはこれがファーストコンタクト。話し合いから始めよう。
私は愚かな地球人のために日本海の雷を発電に流用できないかと研究しているが、あなたの魔法が生みだす電力はそれを上回る。どうだろう、今後は人間発電機として――
なんてことだ。ボス宇宙人までもが倒されてしまった。
魔法少女中島……。加賀百万石クラスの強敵だ。迫りくる決戦のために、こいつこそ仲間に加えたい。